文部科学省は、私立大学にかかわる令和5年度入学者の学生納付金等調査結果を発表した。

本調査によると、令和５年度に入学した私立大の学部生が初年度に支払った授業料の平均額は95万9205円で、３年度より3.0％増えたことが分かった。

入学金と施設設備費は減少傾向にあるものの、授業料は増加が続いている。入学金は24万806円（2.1％減）、施設設備費は16万5271円（8.3％減）だったため、授業料を加えた学生納付金は136万5281円と0.6％増にとどまった。さらに、実験実習料２万8864円（16.2％減）などを含めると、初年度の支払総額は0.4％減の147万7339円となっている。

文科省は、「光熱費の高騰などが影響して授業料は上昇したが、学生獲得のために総額は下がった」と分析している。

学部別でみると、授業料が高いのは歯学部321万8227円、医学部265万6053円で、最も低額なのは神・仏教学部の76万8832円だった。また、授業料に入学料、施設設備費、実験実習費、その他の金額を加えた総額については、医学部の683万1051円が最も高かった。