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2019.06.28

【医師の仕事・環境を知ろう!】診療科の中身を徹底分析!その1

※本記事は『日経MOOK/「医学部に行く!」と決めたらまず読む本 』(2018年10月発売)に掲載されたものです。

~ 医師の仕事を知る、大学を知る ~

 医師とひと口に言っても、その専門分野は多岐にわたっており、取り扱う疾患や必要とされている資質・スキルもさまざまです。また、その医師を養成する大学の対応によっていろいろな特徴や強みがあり、そのことが医師としての専門分野選択に影響を与えることも。ここでは、医学部志望者として知っておきたい医師の仕事の中身や労働環境、そして、大学選びのポイントを解説します。


 

《Study1》:診療科の中身を徹底分析!その1

 多くの医師は初期臨床研修後に、これから自分が進むべき診療科を選択し、これから自分が進むべき診療科を選択し、後期研修に臨むことになります。診療科は専門化・細分化されており、厚生労働省の分類では約40もの診療科に分かれています。ここでは、その中から代表的な診療科をピックアップ。各診療科の概要のほか、男女比や最多年齢層などのデータも紹介します(全3ページ)。​

内科

内科のイメージ画像

 全身を対象に、問診、視診、触診、検査などを通して診断を行い、一般的には手術を行わず、薬の投与や生活指導により治療にあたる。内科のカバー範囲は広く、循環器・呼吸器など、臓器や疾患によってさらに専門が細分化されている。体調不良時にはまず内科を受信する人が多く、人々の生活に密着した診療科とも言える。開業医を含め、医師数・病院数とも最多。

■ 呼吸器科

 主に呼吸器系(肺、気管支、胸膜)の病気の治療を行う。時に、呼吸器外科・放射線科(診断・治療)と連携をとりながら呼吸器疾患を取り扱うこともある。近年、高齢化により呼吸器疾患を合併する患者も多いことから、必要に応じ他の専門科と協力し、治療にあたる場合も。主な疾患には、呼吸器感染症(肺炎など)、肺がん、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺線維症(間質性肺炎)がある。
・医師数:5,987人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:79.3%
・女性:20.7%

■ 循環器内科

 虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、高血圧症、閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤といった心臓などの血液の循環に関する臓器の疾患が主な対象。胸痛、息切れ、呼吸困難などの症状で受診する患者が多い。レントゲン撮影や心電図検査、心臓超音波検査などを行い、治療にあたる。不規則な食生活や食べすぎ、運動不足などで起こる生活習慣病の治療も行っている。
・医師数:12,456人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:88.4%
・女性:11.6%

■ 消化器内科

 食道、胃、腸、肝臓、胆道、膵臓など、消化器系全般が対象。消化器は、口から肛門まで連続する管状のもので、食物を消化、運搬し、最後には糞便として排泄する働きをもつ。腫瘍や潰瘍、炎症などの器質的疾患だけではなく、便秘や逆流性食道炎などの消化管運動不全にともなう機能的疾患も多いのが特徴。近年では内視鏡検査でスピーディーに病巣を発見、治療を行う。
・医師数:14,236人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:85.1%
・女性:14.9%

◎その他の内科:腎臓内科、血液内科、神経内科、アレルギー科、糖尿病科、リウマチ科、感染症内科、etc…

外科

外科のイメージ画像

 主に手術によって疾患や外傷を治療する。内科と同様に医療の高度化、専門化が進み、細かく診療科が分かれている。長時間にわたる手術が行われることもあり、瞬時の判断が求められることが多く、外科医は体力的にも精神的にもタフさが要求される。それだけにやりがいも大きく、有名な医師も多い。手術の執刀だけでなく、外来診療や入院患者の診察も行う。

■ 呼吸器外科

 呼吸器外科では、胸部にある肺、気管、気管支、縦線、胸壁、横隔膜など呼吸器にかかわる病気の手術治療を担う。この科で扱う主な疾患は、日本人のがん死亡原因のトップである肺がんをはじめとして、転移性肺腫瘍、気胸などがあり、呼吸器という命に直結する臓器を対象としていることから、数ある外科各科の中でも専門性が非常に高い分野である。
・医師数:1,880人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:92.6%
・女性:7.4%

■ 心臓血管外科

 心臓の病気や大動脈および末梢血管の病て手術治療を行うのが心臓血管外科。主に、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、心膜疾患などの心臓にかかわる疾患や大動脈解離、大動脈瘤などの大動脈疾患、下肢静脈瘤や閉寒性動脈硬化症などの末梢血管疾患などが治療の対象となる。診療科としては、同じ循環器系統の疾患を扱う循環器内科とともに循環器センターを設置している施設もある。
・医師数:3,137人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:93.9%
・女性:6.1%

■ 乳腺外科

 乳腺外科では、乳腺に発生する病気の診療を行う。乳腺の病気には、腫瘍性の病気(乳がん、線維腺腫、葉状腫瘍など)や非腫瘍性の病気(乳腺症、乳腺炎など)がある。乳がんは、がんの中でも日本人女性で患者数が最も多いが、早期発見すれば根治する可能性が高いがんでもある。最新の知見に基づいた化学・ホルモン・分子標的療法、乳房温存や切除後の再建手術など、ニーズに合わせた治療法がある。
・医師数:1,868人
・最多年齢層:40~49歳
・男性:60.5%
・女性:39.5%

■ 気管食道外科

 2005年に日本気管食道科学会専門医制度が発足。この専門医となるためには、学会のガイドラインに従って、喉頭、下咽頭、気管、気管支、肺、食道、縦隔、頸部(甲状腺・上皮小体を含む)の基礎科学・臨床科学の修得が必要とされる。対象とする疾患は、食道がん、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニアなど。その対象が耳鼻咽喉科と重なっていることがあり、併設されていることも多い。
・医師数:84人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:97.6%
・女性:2.4%

■ 消化器外科

 食道・胃・腸、および肝臓・胆嚢・膵臓など消化器系の疾患を対象として、診断・治療を行う診療科。1960年代以降、日本では胃がんの診断・治療を中心とした消化器領域の外科治療の専門化が進み、消化器外科学と称されている。取り扱う疾患は、食道がん、胃がん、胆石症、大腸がん、急性虫垂炎など。消化器系のがん診療科としては、消化器内科と消化器外科がともに消化器センターを設置している施設もある。
・医師数:5,375人
・最多年齢層:30~39歳
・男性:93.8%
・女性:6.2%

◎その他の外科:肛門外科、小児外科、etc…

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