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2024.01.23

【医学部専門予備校 YMS】真に患者と向き合える 「いい医者」を育てる

代々木の1校舎のみで、医学部専門予備校として42年の実績をもつYMS。他塾と一線を画すのは、医学部合格のその先を見据えた「いい医者」を育てる独自のカリキュラムです。その「医のアート」について聞きました。

予備校なのに課外活動? 結果、学力向上に結びつく

 YMS最大の特長は、「医のアート」にあると言っても過言ではないでしょう。一般的には聞き慣れない言葉かもしれませんが、ソクラテスやプラトンの時代から医術(学)はアートであると言われ、スキルだけでなく医の心にも注目した、「いい医者」を育てるための概念を表す有名な言葉です。

 

 YMSでは、週に1回の「医のアート」の授業を通じて、医師という職業に対する理解を深め、倫理観を育みます。その内容は小論文や面接対策にもつながり、YMS出身者が二次試験に強い秘訣でもあります。

 

 また、課外でも医療現場の見学やボランティア、著名医師による講演会を行っています。昭和大学横浜市北部病院、亀田総合病院、回復期の在宅医療と病院医療を結ぶことで注目を集めている「おうちにかえろう。病院」など数々の医療機関での見学・実習の中には、オペの見学もあるというから驚きです。

「医のアート」の授業風景。発表や討論を通じて、自分の言葉でしっかりと医療を語る力が身に付きます 「医のアート」の授業風景。発表や討論を通じて、自分の言葉でしっかりと医療を語る力が身に付きます

手術現場を見学するYMSの生徒たち。心臓外科医・南淵明宏先生など、医療界に幅広いネットワークを持つYMSならではの取り組みです 手術現場を見学するYMSの生徒たち。心臓外科医・南淵明宏先生など、医療界に幅広いネットワークを持つYMSならではの取り組みです

 国内の各種NPOを通じて難病患者の介助ボランティアを行ったり、日本初の国際医療NGO「ジャパンハート」の協力で海外でのボランティア活動も行ったりもしています。

 

 今では、医師による講演会を実施する医学部受験専門予備校は他にもあるものの、YMSでは誰もその重要性に注目していなかった頃から長く続けており、その実績から著名医師らとの信頼関係の厚さにも定評があります。サポートしてくれる医師の中には、YMS出身者も少なくありません。

 

 「面接や小論文は、付け焼き刃では対策できません。ただ本を読んだ、ボランティアをした、研究をしたではなく、それによってどう成長したのか、担任の個別指導で深掘りします」と話すのは、YMSで長く教鞭をとってきた小柴允利氏です。

 

 「医のアート」は、医師を目指すモチベーションを上げることで、結果的に学力アップにも一役買っているとのこと。受験生は1分1秒を惜しんで勉強をしたいかもしれませんが、小柴氏によれば、「たった数日のボランティアが、その勉強時間を上回る効果を発揮します」と話します。

校舎責任者 小柴 允利 氏 校舎責任者 小柴 允利 氏

受けて終わりでない 徹底した模試指導で苦手を解消

  YMSの強みは、各大学の入試後の解答速報にもあります。入試が終わったと同時に、各大学の解答はもちろんのこと、合格ラインから難易度、出題傾向まで把握し、次の入試に向けた受験生の学習に反映させます。

 

 「YMSでは、各大学対策の模試を1年で23回、19大学分行っていますが、入試の解答速報を踏まえて、4月から各大学の攻略法を提供できます。ふだんの授業にも、毎月の模擬試験対策を学習計画として盛り込んでいます。いろいろな大学模試を受けることで、いざどの大学を受験することになっても慌てることなく戦略が立てられるからです」(小柴氏)。

YMSの担任は、生徒一人ひとりの“パーソナルトレーナー”として合格まで伴走します

 この模擬試験が、大学別の直前講習で「ああ、やったことあるな」と経験値として生きてくるそうです。入試との相性で受験校を決めるという方法をよく聞きますが、YMSではそれを超越した指導がなされているというのも頷けます。「『問題が合わない』ではなく、合わせていけばいいのです。たとえ難易度の高い大学であっても、生徒をその大学に合うレベルに引き上げる指導をします」(小柴氏)。

 

 模擬試験に関してさらに言及すれば、医学部入試の受験会場となる五反田TOCやパシフィコ横浜を借り切るなど、入試本番さながらの臨場感ある模擬試験を受けられます。その上、本科生にはその試験結果を3日で返すそうです。

 

 「大手予備校の場合、模試の結果はまず生徒本人が見ると思いますが、YMSでは最初に担任が見て、すぐに生徒と面談して応急処置を施します。『この問題のここができていないから、来週までにこのテキストのこれをやろう﹄とすぐに指導することで、苦手分野を1週間で一つ潰させます。通常の全国模試が戻ってくるまでの1か月で、YMSでは苦手分野を四つも克服することができ、次の模試に臨めます」。

新課程入試でもサポート 一人ひとりに合った指導を実施

 2025年度入試から始まる新課程入試への対応についても話を聞いてみました。

 

 「新課程入試に伴う対策は、授業の中できちんと行います。すでに高校2年生以下のクラスは新しいカリキュラムとテキストで指導を行っていますし、『情報』の講座も立ち上げる予定です。高校によっては、カリキュラム変更に追いついていない場合もあるので、その差を埋めるサポートもしています」(小柴氏)

 

 また、入試における英語の外部試験導入も今後増えていくことが予測されます。一定のスコアを持っていれば有利になるため、そのための対策講座も設けているということです。

「いい医者」を目指すことが 究極の医学部対策になる

 医学部入試に学力はもっとも必要とされる力です。具体的にどのような学習支援を行っているのかも肝心ですが、YMSの場合、生徒が100人いれば、その100人一人ひとりの状況に応じた指導を行っています。担任による個別指導が徹底しているだけでなく、科目講師との距離の近さが鉄壁の学習支援に結びついているようです。

ほとんどの生徒が将来医師になるため、YMS生同士はともに医学部を目指す仲間という意識を持っています

 最後に小柴氏からメッセージをいただきました。

 

 「医学部対策には、勉強や面接はもちろん大切ですが、いい医師になろうとしている人には結果的にかなわないでしょう。やはり医師としての資質を高めるという意識をもつことが究極の医学部対策になります。医師として求められている学力や人間性という資質のすべてをYMSで育成します」。

※本記事は『日経ビジネス 特別版 WINTER.2024〈メディカルストーリー 入試特集号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

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