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先輩たちの医学部合格プラン

2016.03.06

『修道高→金沢医大』”地域医療に携わりたい”具体的な思いが努力を、そして合格を呼び込んだ

金沢医科大学(医)河原 倫彦さん

金沢医科大学(医)

河原 倫彦さん

▎他の合格大学
岩手医科大学(医)、東海大学(医)、川崎医科大学(医)

 

▎出身中高
広島県・私立修道中学高等学校

 

▎出身塾・予備校
インテグラ・メプラス


医学部受験について

1. 医学部進学を考え始めたのはいつ頃ですか?また、理由・きっかけがあれば教えてください。

 私が中学生のころ、勤務医(小児科)だった父親は、夜遅くまで(時には夜中まで)仕事に励んでおり、大変な職業なんだなと思うとともに、その姿を誇りに感じていました。高校入学後、過疎地域や島しょ部で医療に励む医師のテレビドラマを見て、まさに自分の両親の故郷がそのような地域であり、そこでは医師の必要性が叫ばれていたこともあって、「地域医療」に携わりたいという思いがより強く現実感を帯びるようになっていきました。高校の2年時がちょうどそのように考え始めた時期にあたります。

2. 現在の在籍大学を志望校に選んだ理由は何ですか?また、どのようにして決めましたか?

 受験校の選定にあたっては、予備校の教務スタッフの方や担任の先生からの情報を参考にしましたが、やはり、「地域医療」に携わりたいという当初からの思いを実現するために、都市部ではなく、地方の医大をあえて志望しました。幸い複数校に合格できましたが、石川県での地域に根付いた医療、近隣の過疎地への医師派遣を積極的に行っている、金沢医科大に入学を決めました。

3. 本格的に受験勉強を始めたのはいつ頃からですか?

 高3から始めましたが、より実質的な受験勉強を始めたのは浪人してからになってしまいました。2年間自宅浪人をしていたため、科目によっては間違った理解になっていたり、解き方に自己流のクセがついてしまったようです。3浪目からは予備校に通い、それらを正しい方向に導いていただきました。特に、中2からサボってしまっていた英語は、より深い学習の仕方を体得することで実力を高めることができました。

4. 医学部の入試情報はどのような方法で入手しましたか?

高校の進路指導室や担任の先生、資料やデータ
予備校の先生、資料やデータ
オープンキャンパスや進学相談会
インターネットのウェブサイト
受験雑誌や書籍
友達や先輩

よく利用した:◎ 時々利用した:◯ 数回利用した:△ 全く利用していない:✕

5. 苦手科目の克服や、得意科目の伸長にあたって、具体的にどのような対策をしましたか?

 浪人してから、どの科目も自宅で独学で取り組んでいたため、方向性がつかめず、ずっと手探りの状態でした。「このままではいけない」と真剣に考え、インテグラ・メプラスという個別講義中心の予備校に入学しました。最初のカウンセリングや、体験学習で、どの科目も自己流のクセがついてしまっていることがわかりました。特に苦手の英語は、「ただ単語の意味だけを覚え、ただ英文を読む」ということを繰り返していましたが、そうではなく、基本となる「体系」や「構造」を理解した上で、個々の細かい点を抑えていく、という学習が非常に有効だということがインテグラ・メプラスに通うことで初めてわかりました。
 
 英語に限らず、数学/物理/化学も同じように、大きい森としての「理解」と、木としての細かな「記憶の反復」が、入試での応用問題を解くには、だいじな事なんだと教わりました。付け焼き刃ではなく、正しい方向で勉強できている安心があったので、一部の単語・熟語集、そして自習時に参照する参考書を除いては、インテグラ・メプラスの先生方に作っていただいたオリジナルテキストの復習と理解(反復の効果が大きい)、そして過去問を解くこと、これらをこなすだけで合格できました。特に私大医学部は、大学によってかなり出題傾向が異なるので、夏期講習以降、その点を充分に対策していただいたのが合格に結びついたと思います。たくさんの大学を受ける分、大学別の対策が疎かにならないよう、受験校の選定も含めてお世話になっていました。

6. 1日当たりの勉強時間は平均して何時間でしたか?(高校や予備校・塾での授業は除く)

6時間

7. 受験勉強で一番苦労したことは何ですか?また、それをどのようにして乗り越えましたか?

 自宅浪人で2年、予備校で2年と、4年間も回り道をしましたが、やはり「いかに規則正しい生活をし、しかもモチベーションを保っていくか」ということに苦労しました。週の中でメリハリをつけ、大まかな計画を立てながら、授業→復習→予習のサイクルをつくり、休む日は思い切って休みました。オンとオフの切り替えはだいじです。また、今までの復習ノートを見て、「これだけやった」「大丈夫」と自分に暗示をかけることもしていました。気分が乗らない時は、単純暗記やノートを見返すだけの時もありましたが、一度解いたことのある問題でも、必ず紙に書いて答えを導きました。これはケアレスミスをなくすための訓練にもなりました。頭の中で答えを出して終わりにするのではなく、きちんと書くことによって過程を踏まえておかないと、ミスは減らず、入試では命取りとなってしまいます。

8. オススメの参考書があれば教えてください。

物理
良問の風、名門の森 / 河合出版
外国語
単語王システム英熟語 / オーメソッド駿台文庫
その他
インテグラ・メプラスのテキスト過去問(「私大医学部入試問題集1~4」) / 丸善出版

9. これから医学部をめざす後輩へ、メッセージをお願いいたします。

 私は合格までに4年かかりましたが、やはり、各科目の特質をよくつかんで勉強をしないと、合格までに時間がかかってしまうと思います。良いコーチの元で学ぶことができれば、科目ごとの勉強の仕方から教わることができます。また、私大医学部は4科目をバランスよくできなければ合格は難しいです。不得意な科目ほど基本を徹底させてください。体系の理論とその実践が、入試問題を解く際の武器になります。そして、ケアレスミスを減らすこと。人によってその方法は違うとは思いますが、私はきちんと書いて答えを導いていました。特に数学、物理などは解答に至る過程を重視して、書いてきちんと計算することがだいじです。

 最後に、なぜ「医学部志望」なのかをハッキリさせて受験してください。私は「地域医療」に携わりたいという思いで志望しましたが、実際に医大に入学してもその選択は正しかったと思っています。地域に根ざし、地道に取り組む医師になりたいと思える環境に行けたことは幸せだと本当に思います。みなさんも自分の中の「志望理由」を明確にしてから医学部に目指し、合格してください。ご健闘をお祈りします。もし苦手科目が多いなら、良い先生から個別指導で教えていただける予備校を探してください。インテグラ・メプラスはその要望を叶えてくれますよ。

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