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2020.02.17

【医学部進学予備校 メビオ × 医学部専門予備校 YMS】提携により、過去合格者数はのべ9500人超に! 「東西の雄」YMSとメビオは完全提携で何を目指すのか

私立医学部において高い合格率を誇る医学部専門予備校、東の雄「YMS」と西の雄「メビオ」が業務提携して1年が経つ。両校ともに開校から約40年の歴史を持ち、担任制によるきめ細かな指導など類似点も多い。提携から1年が経った今、お互いの特徴を保ちつつ強みを共有することで、さまざまな波及効果が現れている。両校トップのお二人に、業務提携による影響、今後の展望などを伺った。

模試を共同開催
関東、関西から全国区に

2018年11月の提携から1年以上が経ちました。変化はありましたか。

YMS七沢英文(以下、Y七沢)棲み分けしながら、お互いに足りない部分を補完し合えています。本校は関西の情報が少なかったのですが、それがいただけるようになりました。その代わり関東の情報を提供しています。

メビオ髙橋元(以下、M髙橋)模擬試験も初めて共同開催しました。今までメビオは関西、YMSは関東の大学を作成してきましたが、両校合わせて年間で17大学、全国の私立医学部の多くをカバーすることができました。

医学部専門予備校 YMS 校舎責任者七沢 英文 先生

Y七沢告知も両校で行ったので、本校が作成した大学の模試を、メビオの生徒も受けてくれました。模試を受ける生徒の数が増えることで、データの精度が増しました。

M髙橋本校でも昨年から、大阪や九州の模試会場で関東の大学の模試を受けることができるようになり、一気に全国区になりました。関東の医学部についても、今まで以上に、詳細で実践的な受験情報が入るようになり、メビオ生にとってはチャンスが広がります。

Y七沢今までもプロの講師が精査して問題を作っていたのですが、両校で実施することで良いライバル心が生まれ、さらにクオリティが高まりました。問題分析の質が向上したことも、大きな成果です。

医学部専門予備校 YMS 校舎責任者七沢 英文 先生

聞き取り調査の増加で
推薦入試の指導に厚み

情報共有によるスケールメリットは他にありますか。

M髙橋特に推薦入試こそ情報量が物を言います。医学部の推薦入試は学科も課されるのですが、多くの大学では問題用紙を持ち帰ることができず、試験内容はいっさい公表されません。すなわち、実際に受験した生徒の聞き取りでしか内容を把握できないのです。今まではメビオは関西、YMSは関東に限られていましたが、全国の大学を網羅できるようになりました。

Y七沢規模のメリットだけでなく、両校のノウハウが有機的に機能するのも強みです。たとえば、医学部の推薦枠が広がりニーズが増えているにも関わらず、医系予備校の推薦対策は先生個人の勘に依存し、きちんと講座を組めるところは少ないのが現状です。その点、私たちは受験生から提供される入試情報を、講座設計やテキスト作成に生かし、共有できています。昨秋も、あるYMS生が京都大学医学部の特色入試を受験することになり、メビオから情報提供や、髙橋先生の直接指導をいただくなど協力してもらい、一次突破を果たしました。

M髙橋東日本は推薦枠が大きいですね。西日本はまだそれほどではありませんが、関東の流れを受けてこれから増加すると考えられますから、YMSからの情報やノウハウの提供は貴重です。

Y七沢2次試験対策でも、受験生からのフィードバックが多いと指導の厚みが増してきます。

教務上の交流もあるのですか。

M髙橋両校の講師が、お互いの予備校で教え合っています。私もYMSで授業を行いましたが、学ぶことが多々ありました。良いところは、どんどん取り入れていきたいと思います。

Y七沢お互いにプロの講師陣ですから、プライドを持っている。それだけに相手を意識してモチベーションが上がり、刺激になっています。

「専用寮」「医のアート」
両校の強みから学ぶ

YMSとメビオは、それぞれ強みがあります。紹介していただけますか。

医学部進学予備校 メビオ 校舎責任者髙橋 元 先生

M髙橋本校は少人数制で手厚い指導を行っております。まず、クラスの分け方(作り方)には特徴があります。「性格の似た生徒は同じクラス」で指導するのです。例えば、数学が苦手で英語が得意な生徒がいたら、そういった生徒を集めてのクラスを「作る」のです。クラスは学力だけでなく、勉強のスタイルや理解の速度、理解の質も考慮します。そうやって、7〜8人のクラスを作っていくのです。その方が集団指導の効率も上がると考えています。

次に、「授業報告」です。各講師は自分の授業で「何が起きたか」を同じクラス担当の全ての講師と共有しています。その生徒を教えるすべての講師が「いま何につまずいているのか、何に悩んでいるのか」を理解していますので、多方面からの横断的な指導が可能になっている訳です。

最後に、メビオは教えっぱなしではありません。授業でやったことを定着させるために毎回課題を出し、次の週にチェックしています。理解が足りなければ授業後に残って復習し、時には講師がつきっきりで教えることもあります。テキストはすべてオリジナルです。集団とともに個別に近い指導もしており、一人も落ちこぼさないのがメビオの強みですね。生徒同士も「良き仲間、良きライバル」として一致団結して受験に臨むという雰囲気があります。

医学部進学予備校 メビオ 校舎責任者髙橋 元 先生

メビオには専用寮、YMSには提携寮がありますね。

M髙橋校舎から徒歩2分の所に男女別の専用寮を3棟用意しています。それぞれ寮母が常駐し、食事は校舎の食堂で、管理栄養士が立てた献立を3食提供しています。地方の生徒さんも安心して勉強することができます。

Y七沢専用寮があるのはうらやましいですね。

M髙橋でも、YMSは担任指導がすごいですよね。

Y七沢ありがとうございます。YMSの最大の特徴は、やはり担任制です。週に一度、担任と面談して理解度を測り、その生徒に応じて各科の講師が課題を出します。担任は進捗状況をチェックして、生徒に応じた勉強法をアドバイスしたり、理解が足りなければ課題を追加したりします。指導に乗ってくれれば、1年で成績はかなり伸びます。

「医のアート」という、特色のある授業も行っていますね。どんな内容ですか。

Y七沢医療ボランティアなどです。たとえば夏休みに、ある病気の患者さんの会と一緒に2泊3日の旅行に出かけて、車椅子での移動、食事、入浴、排泄、また就寝時2時間おきに体位を変える補助なども行いました。おそらく、これまで生徒が体験したことがない経験でしょう。これらの体験を通して生徒は医療人になるという自覚が生まれ、勉強に対するモチベーションが上がります。またこの経験が、面接や小論文で活きてきます。

M髙橋メビオにはない発想ですね。予備校は勉強を教えるところだと思い込んでいましたから、勉強になります。

難化する私大医学部
生徒を伸ばしてくれるか
よく見極めて予備校選択を

受験生とこれから医学部を目指す生徒や保護者へ、予備校選びのなどのアドバイスをお願いします。

Y七沢親御さんに向けてですが、医学部入試は大きく変わっていることを理解していただきたいと思います。親世代は、国立が難しく私立は簡単だというイメージを持っているかもしれませんが、今は違います。旧帝大はともかく、東京慈恵会医科大、順天堂大などは、難易度で地方の国立大を凌いでいます。国立大のレベルは以前と変わっていませんが、私立大はかなり難化しています。地方の国立大と首都圏の私立大に合格し、私立大を選ぶ生徒も増えています。そういう背景を理解して、情報を持った医学部専門予備校を選ばれるのが良いと思います。

また予備校には集団、マンツーマンなどの形態がありますが、お子さんがどういう環境なら学力を伸ばせるか、性格も考えて選ぶと良いですね。オリジナル教材、プロ講師を謳っている予備校は多いのですが、生徒にきちんと学習させて一人ひとりを伸ばすノウハウを持っているかどうか、その点もチェックされると良いでしょう。

M髙橋まずは授業終了の時期を見てください。大手予備校の中には、12月で指導を終えるところもあるのですが、メビオでは、最後の最後まで生徒に伴走します。勉強や情報、メンタルも含めてしっかりと面倒を見ます。つまり、授業は最終合格が決まるまで続きます。また本校は、インプットした知識を徹底的にアウトプットさせることに重点を置いています。「分かる」と「できる」は違います。正しくアウトプットできて初めて「真の実力」と言えます。正しくアウトプットできているかは、生徒に判断することはできません。また、大人数では指導が困難です。講師と生徒の距離が近いからこそ可能になると言えます。

最後に、この時期ならではのアドバイスがあります。受験がスタートするのは1月半ばで複数の大学を受けることになりますが、受験生は試験を受けるたびに学力が伸びていきます。特に入試は真剣勝負ですから、最も伸びる時期と言っても過言ではありません。試験が終わっても気を抜かないですぐに解答速報をチェックし、今回のテストで何が足りなかったのかきちんと復習し、次の試験に臨んください。

Y七沢確かに、受験生は同じところでミスをしがちですし、流行りといいますか、同じ内容が他の大学で出題されることも多々あります。

M髙橋手前味噌ですが解答速報は他の予備校よりも圧倒的に早いですし、内容も国内随一のものであると自負しております。さらに、お互いのHPでお互いの解答速報を閲覧することができます。問題発表のある私立医大はほぼ全てカバーできています。伸びていく自分を信じて、最後のテストまで頑張ってください。

今後の展望を教えてください。

M髙橋医学部受験(特に私立大学)のスタンダードを目指します。両校が問題提供などで全面協力した「全国医学部統一テスト(主催:東進ハイスクール)」は、加盟予備校も増え、昨年2回の実施で7000名を超える生徒が参加しました。

Y七沢今後も両校が長年培ってきたノウハウをさらに多くの受験生に提供し、一人でも多くの良医を世に送り出せるよう、力を尽くしたいと思います。

※本記事は『日経メディカル/日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 WINTER.2020年1月〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

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