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2022.07.21

大学入学共通テスト移行後の医学部入試 受験生に求められる力は? どう準備するべきか

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Y-SAPIX 聞く

大学入学共通テスト移行後の医学部入試

受験生に求められる力は?
どう準備するべきか

 

大学入試センター試験から大学入学共通テストに移行して2年。2022年度入試では、共通テストが予想以上に難化し、大きな話題となった。この難化で、医学部を志す受験生の動きに変化はあったのか。これから医学部をめざす受験生が対策すべきこととは何か。Y-SAPIX教育情報センターの堅田一郎氏に伺った。

 

Y-SAPIX教育情報センター

堅田 一郎 氏

――2022年度の医学部入試を振り返って、注目すべきポイントを教えてください。

堅田 最も大きなトピックは、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が難化し、複数の科目で平均点が大幅に下がったことです。これまでは、平均点が下がった年は難関大学を中心に2次試験の出願が減少するのが通例でした。しかし今回はそうした動きは見られませんでした。おそらく、共通テストの難化が大きく報道されたことにより、「他の受験生も点が取れていないのであれば、第一志望を変える必要はない」と判断し、強気な出願につながったのではないかと考えています。

――医学部に特徴的な傾向はありますか。

堅田 第1段階選抜で不合格になった受験生が前・後期合わせて昨年度より4割近く増えました。また、共通テストが大きく難化したことで、第1段階選抜突破を狙った、特定の大学への人気の集中も見られました。具体的には、長年にわたって第1段階選抜を実施していない大学や昨年の倍率が低かった大学、昨年志願者を大幅に減らした大学などです。多くの受験生が「ここなら戦える」と読んだ大学に出願が集中しました。

 それを踏まえて受験生にアドバイスしたいのは、共通テストで1点でも多く積み上げること。例年なら得点率90%、今年の水準でいえば、85%くらいを目標としましょう。いくら2次試験で挽回できるといっても、共通テストの得点が不十分だと、自分の志望先にほかの受験生が集中した場合、分厚いボリュームゾーンの中で戦うことになり非常に不利です。また、後期日程の出願も考えるのであれば、1点でも多く取るに越したことはありません。

――共通テストと2次試験、どのように対策すべきでしょうか。

堅田 共通テストでは、センター試験に比べ、思考力や応用力を試す問題が多く出題されています。言い換えれば、2次試験の出題傾向に近づいているとも言えるでしょう。すなわち、共通テストも2次試験も、勉強の中身は大きく変わらないということです。土台となる知識はもちろん重要ですが、その知識を基に、問われている論点を的確に説明できるような根本理解も共通して求められます。加えて、2次試験では、それをわかりやすく説明できる表現力も必要になります。

――具体的にはどういう勉強が必要なのでしょうか。

堅田 何より、早くから基礎を定着させる必要があります。これまでの受験勉強を繰り上げて進めていくイメージです。

 たとえば、Y-SAPIXの数学は、中3までに高2の基本的な単元を一通り終わらせ、高1・2の2年間でそれらの単元をレベルアップさせながら繰り返し学ぶ「スパイラル方式」で基礎を固めていきます。そうすることで高3の1年間を演習に割くことができるため、余裕を持って受験に臨むことができます。

 さらに、Y-SAPIXでは「リベラル読解論述研究」という授業も行っています。これは、課題図書を事前に読み、内容を要約し、それをもとに先生や生徒と議論を交わした上で小論文にまとめるという授業です。深い教養や表現力を身につける目的としてはもちろん、医学部入試の面接や小論文対策としても非常に効果的です。

 また、対面授業と並行して行っているオンライン授業「iClass」は、Y-SAPIXの特徴である双方向授業が、パソコンやスマートフォンを通して受講できると好評です。通塾にかかる時間を勉強に充てられるので、部活動や課外活動で忙しい方でも効率的に受験対策ができます。生活スタイルに応じて、対面授業と「iClass」を組み合わせて受講することも可能です。

 Y-SAPIXでは、医学部受験の豊富なノウハウを基に、受験生を志望校合格に導くための多彩なサポートを提供しています。さまざまなニーズに対応しておりますので、医学部受験を検討されている方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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※本記事は『日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 SUMMER.2022〈メディカルストーリー 教育特集号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

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