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医学部受験 用語集

あ行

  • 圧縮配点

    センター試験の配点において、大学側で全教科すべてを一律に低くする配点方式のこと。

  • アドミッション・ポリシー

    入学者受け入れ方針のこと。現在、「アドミッション・ポリシー」「カリキュラム・ポリシー」「ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)」の3つの方針を掲げることが大学の教育改革として進められており、多くの大学でアドミッション・ポリシーを掲げるようになっている。

  • アラカルト方式

    主に私立大学で行われているもので、センター試験で5教科すべてを受験するのではなく、大学側が指定した教科数を受験すれば2次試験に臨めるものを指す。国公立大学でもこの方式を採用しているところもある。

  • 医師国家試験

    医師になるための国家試験。正確にいえば、医師国家試験に合格して、厚生労働省に医籍を申請・登録することで厚生労働大臣から医師免許が与えられ、医師となる。2月に実施される。

  • 医学部

    大学に設置されている学部の一つであり、医学に関する教育活動と研究活動を事業とする。付属病院を経営している場合が多い。医師国家試験を受験するためには、医学の正規課程を修了しなければならないと医師法に定められている。医学部の中に、医学科と並んで、看護学科や医療技術関連の学科を併設している大学もある。国公立大学の50校、私立大学の29校に医学科が設置されている。本サイトでは、医学部医学科とそれに類する教育組織を略して「医学部」と表記している。

  • 一般入試

    学科記述試験を中心に合否を判定する入学試験。高校の課程を修了した学力相当を有する人ならば、あまねく受験できる。国公立大学の場合、一般入試前期日程と一般入試後期日程などがある。いずれも第1次選考に相当する試験に大学入試センター試験(センター試験)を課す大学が多い。私立大学の医学部の場合、筆記試験として、英語、数学、理科、小論文、面接試験を実施する例が多い。

  • インターネット(ネット)出願

    インターネット経由で出願することをいう。これまでの紙の願書を郵送するのと違い手間がかからないことから、インターネット出願をすると受験料の割引があるなど学生側のメリットもある。私立だけでなく国公立大学にも広がりつつある。ほとんどの大学で専用の出願サイトがあり、そこを通じて出願する。

  • AOスカラシップ

    AO入試の合格者の中でも、とくに優秀な成績を残した者に対して入学金や授業料などを、全額、または一部免除する制度のこと。スカラシップは「奨学金」の意。

  • AO入試

    アドミッション・オフイス入試の略。大学や学部の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に照らし合わせ、応募書類、筆記試験、小論文、面接などの試験を通して、受験者を多角的に審査することによって合否を判定する。

か行

  • 基準点

    全教科、あるいは一部教科に設けられる合格最低ラインのこと。全教科の合計点が合格水準だとしても、基準点に達してない教科が一つでもあると合格できない。

  • 共用試験

    医学部5年次に履修する臨床実習を開始する前に学生の能力を評価する試験。正式には「臨床実習開始前の学生評価のための共用試験」という。コンピューターを用いた知識・問題解決能力を評価する客観試験(Computer Based Testing, CBT)と態度・診察技能を評価する客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination,OSCE)で構成する。医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠している。

  • 傾斜配点

    学部・学科に関連した教科の点数に倍率をかけて、他教科よりも比重を大きくする配点方法のこと。たとえば、史学科であれば世界史や日本史の得点を2倍にしたりする。

  • 研修医

    臨床研修期間にある医師。大学を卒業し国家試験に合格して医師になった後、2年間の初期研修が義務づけられている。

  • 合格最低点

    合格者の中で最も低かった点数のこと。近年は入試情報のオープン化が進み、平均点、合格最高点などを発表する大学が増加傾向にある。

  • 個別学力検査

    国公立大学が個別に実施する試験。一般入試の第1次選考に大学入試センター試験を利用し、第2次選考として個別学力検査を実施する例が多い。

さ行

  • 志願倍率

    願書を出した志願者のうちの合格者の割合を示したもので、「志願者÷合格者」で算出する。

  • 実質倍率

    入試を当日受けにきた受験生に対する倍率で、「受験者数÷合格者数」で算出する。志願したものの当日受験しなかった者は含まれない。

  • 推薦入試

    高等学校の校長などによる推薦を受験資格とする入試制度。合格した場合、入学を辞退しないことを前提としている。高等学校を問わず校長などの推薦があれば受験資格とする推薦入試、高等学校を限定する指定校推薦入試、受験者が自身を推薦する自己推薦入試などがある。

  • センター試験利用入試

    私立大学が入学試験で第1次選考などに大学入試センター試験を利用する入学試験。医学部の入学試験に利用する例も増えている。

た行

  • 大学入試センター試験

    受験者が高校で学んだ基礎的な学習の達成度を測定することを目的に、全国規模で実施される入学試験。1990年に開始され、国公立大学の一般入試などに利用されるほか、私立大学の採用も増えている。歴史的には国立大学の全国共通試験として1979年に開始された大学共通第一次学力試験(共通一次試験)に端を発する。略して「センター試験」ともいう。

  • 達成度テスト

    大学入試センター試験に代わり実施が予定されている共通試験。2013年10月、政府の教育再生会議の提言により、検討が始まった。試験は、高校の基礎学力を測る基礎レベル、大学教育を受ける能力を判定する発展レベルの2つがある。基礎レベルは推薦入試やAO入試での利用、発展レベルは大学入試センター試験に代わる試験を想定している。いずれも評価は、点数ではなく段階により判定する。発展レベルは、2021年春入学の大学受験から導入を予定している。

  • 地域枠

    教員養成系の学部や医学部など地元で活躍することを条件とした枠。とくに医学部では、地域医療に従事する医師を確保するために、国公立大学、私立医学部に設置されている枠で、推薦入試の形をとっている大学が多い。一定期間、自治体の病院や診療所に勤務すると貸与された金額が全額返還免除となることが多い。

  • 中期日程

    国公立大学の2次試験は前期日程、後期日程のほか中期日程もある。公立大学で実施されており、前期日程、後期日程とあわせれば最大で国公立大学を3校受験することもできる。中期日程は実施大学が少ないこともあり、志願倍率が高い傾向にある。

  • 特待生入試

    入学金や授業料の全額、または一部が免除される特待生になるための入試。「奨学生入試」「スカラシップ入試」ともいう。特待生になるためだけの入試のほか、一般入試の合格者の中の成績優秀者が特待生になれる仕組みの大学もある。

な行

  • 日本学生支援機構

    主に学生に対して奨学金の貸与を行う文部科学省所管の独立行政法人。2014年時点で大学生の2.6人に1人が同機構の奨学金を利用している。

  • 日本政策金融公庫

    政府100%出資のいわば「国の教育ローン」を行う財務省所管の特殊会社。奨学金は“入学後”に入金されるが、この教育ローンは“入学前”から借りられるので、入学金などまとまったお金が必要なときに使えるメリットがある。

は行

  • 分離分割方式

    国公立大学はまずセンター試験が行われたあとに、大学別の二次試験が行われ、2つの試験の合計で合否が決まる。二次試験は前期日程と後期日程に分かれ、日程と募集定員とも2つに分割されて実施される(分離分割方式)。そのため、前期日程、後期日程とも受験が可能で、前期日程で不合格でも後期日程で合格することもできる。ただし、前期日程合格後に入学手続きをすると後期日程の合格資格は失われる。

  • 補欠合格

    補欠で合格すること。ほとんどの大学では合格しても全員が入学するわけではないため、大学はあらかじめ辞退者を想定して欠員分を埋める補欠合格者を発表しておく。

ら行

  • 臨床研修

    医師が患者を診療するために受ける研修のこと。現在は2004年度に開始された新医師臨床研修制度をもとに、卒業後、実施される。医師法第16条の2に「診療に従事しようとする医師は、2年以上、医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又は厚生労働大臣の指定する病院において、臨床研修を受けなければならない」と条文化されている。

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