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2023.11.16

研修医を医師少数県で受け入れ

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会では、地域における研修機会を審議している。現在の初期臨床研修では、患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療を理解し実践するため、へき地・離島の医療機関、許可病床数が200床未満の病院または診療所において実施している。研修期間は「4週以上」であるが、「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」では、地域で活躍できる医師を養成すべく、その研修期間を「半年程度」確保できるように提言し続けている。

そうした提言を受け、令和8年度以降は、「医師多数県」の募集定員上限のうち一定程度を、「医師少数県」または「医師中程度県の医師少数区域」に所在する臨床研修病院において、半年間以上研修を行うプログラムの募集定員に充てる。

この狙いは、医師少数県における地域医療確保だけではない。令和4年臨床研修修了者アンケートによると、医師多数県よりも医師少数県ほど、各目標において「身についた」という回答が多い。本プログラム稼働により全体として達成度の向上も期待されている。

*厚労省では、医師数に人口構成や受診率などを加味した「医師偏在指標」を打ち出し、同指標の上位3分の1を医師多数県、下位3分の1を医師少数県と定めている。

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