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2016.08.06

医学部に合格するための「予備校」の賢い選び方

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医学部合格をめざして、これから1年間、受験勉強を進める上で、とても重要になるのが、自分に合った予備校を選ぶことです。どのような点に気をつける必要があるのか。予備校の賢い選び方のチェックポイントを紹介します。

ポイント1 各単元を何回、どのレベルから 学べるカリキュラムになっているか

 医学部に合格するためには、膨大な勉強量が必要になります。他学部よりも課される科目が多い上に、入試問題の難易度が高く、しかも高得点が要求されるからです。たとえば、国公立大志望者ならば、センター試験で5教科7科目が課され、90%以上の得点が必要とされています。2次試験でも、英語、数学、理科2科目が一般的ですが、東京大、京都大、名古屋大などのように国語が必須になっているケースもあります。私大でも、英語、数学、理科2科目に加えて、小論文や面接を課す大学が多く、近年の高い競争率を考えると、合格するためには、相当な得点をあげなければ合格ラインに届かないことはいうまでもありません。当然、膨大な勉強量を消化するには、「いつまでに」「何を」「どのように」勉強するか、綿密な計画を立てて、日々コンスタントに勉強時間を確保することが大切になります。自分の力で適切な学習計画を立て、それを守ることができるのは、一握りの生徒だけでしょう。独学(あるいはプラス家庭教師)で医学部合格を果たすのが困難といわれるのは、ここに最大の理由があります。

 その点、予備校に通えば、その予備校のカリキュラムに沿って学習を進めることができ、とても効率的です。ただし、年間のカリキュラムの流れは、予備校によってかなり異なります。自分に合った勉強スタイルが可能な予備校を選ぶことが重要になります。とくに、1つの単元を何回扱うかは、チェックしておきたいところです。各単元にじっくり時間をかけて、1~2回だけ扱う予備校もあれば、基礎から応用まで3~4回、繰り返し学ぶ予備校もあります。一般的には、前者は深く掘り下げて思考する力が問われる入試問題が多い国公立大志望者に、後者は幅広い分野から標準的な問題が出題され、穴のない知識力が求められる私大志望者に向いているといえるでしょう。また、なかなか克服できない苦手科目がある人の場合は、3~4回基礎から学び直すことで、少なくとも「足を引っ張らない科目」に仕上げることが期待できます。当然のことながら、医学部入試でも、全科目の総合点で合否が判定されます。どの科目でどの程度の得点を稼いで、合格点に到達できるようにするのか、戦略性が求められます。その戦略に適した予備校を選ぶようにしましょう。

ポイント2 自分の学力の現状に合った 授業を受けることができるか

 予備校というと、おそらく多くの人が大手予備校を思い浮かべるかもしれません。大手予備校の授業は、比較的大人数で、一斉授業を受ける形式が一般的です。有名講師も多く、解説される解き方、考え方などは、とても有意義な内容になっています。すでに十分な学力が備わっている人には、この大手予備校が向いています。授業がきちんと理解でき、講師が語る内容から考え方のヒントを見つけ、自分の力でステップアップを図っていくことができるからです。医学部をめざす人の中で、成績上位2~3割はこのタイプだと思われます。

 一方で、大手予備校のハイレベルな授業が消化しきれない生徒も出てきます。大手予備校の授業は、基礎が身についていることを前提として、応用中心で進められる場合が多いからです。基礎が固まっていない場合、極端な苦手科目・分野がある場合などは、授業が高度すぎて、なかなかついていけません。分からないところが出てきても、一斉授業ではすぐに質問するのは難しい面があります。後で質問すればいいと考えるかもしれませんが、「鉄は熱いうちに打て」の格言通り、基礎が身についていない単元や、苦手な単元は、自分でも「どこがどう分かっていないのか」曖昧なことが少なくありません。授業の中で、その場で疑問を解消することが大切になるのです。結果として、授業についていけず、後半になると欠席しがちになってしまうケースも見られます。

 その点、医学系専門予備校の多くは、少人数体制になっています。もともとの生徒数が少ない上に、入校時点でプレースメントテストなどが課され、一人ひとりの学力に応じたクラス編成が行われます。平均的に10名以下で、中には5~6名の超少人数クラスで授業を行っている予備校もあります。常に自分の学力レベルに合った内容の授業を受けることができるわけです。それだけの人数であれば、講師が一人ひとりの弱点なども把握しており、授業の中できめ細かな指導が期待できます。授業中の質問もしやすいはずです。なお、すべての授業(あるいは一部の科目)を個別指導にしている予備校もあります。

ポイント3 質問の受け付け体制も含めて どのような夜間指導が実施されているか

 改めていうまでもなく、どんなに優れた予備校の授業であっても、受けっぱなしでは意味がありません。自分で予習・復習をして、学んだ内容を定着させることが肝心です。大手予備校の多くは、授業が終わった後は、自宅に帰って、自力で予習・復習を進めることになります。相応の自己管理力が要求されます。それに対して、ほとんどの医学系専門予備校では、夜間指導を行っているところに大きな特色があります。半ば強制的に勉強させられるわけで、「夜10時まで完全拘束体制で勉強させる」と明言している予備校もあります。そこに「やらされ感」を抱いて嫌がるのか、逆に安心感が得られるのか、性格によって異なりますから、自分のタイプを見据えて判断してほしいと思います。

 医学系専門予備校の夜間指導のあり方も様々です。最も一般的なのは、その日の授業で学んだ内容に関する課題プリントが与えられ、各自で取り組むスタイルです。分からないところが出てきた場合は、講師が待機しており、すぐに質問することができます。待機する講師の人数によっては、質問のために並ばなければならないこともありえますから、質問の受け付け体制がどのようになっているのか、確認しておくことが大切です。医学系専門予備校では、夜間指導の後も、1週間ごとにテストを課し、全問確実に解けるようになるまで、解き直しをさせるところが数多く見られます。さらに1カ月程度たって、少し記憶が薄れかけた時期に、再度テストを行い、定着度をチェックする予備校もあります。何度も繰り返し見直すことで、完全定着が図れる効果は抜群です。それも一人ひとり確実に定着しているか、きちんと目配りしており、こうしたきめ細かくフォローする面倒見の良さは、やはり少人数制の医学系専門予備校ならではのメリットといえるでしょう。

ポイント4 医学部入試の出題傾向を踏まえた テキストが用意されているか

 医学部に合格するためには、いわゆる一般的な学力を高めるだけでは難しい面があります。なぜなら、医学部ならではの出題が数多く見られるからです。たとえば、英語では、長文読解問題で、英文の医学論文が頻出しています。医学の専門用語が含まれており、難関大学では脚注すらついていない場合もあります。ある程度、医学用語を知っておいた方が有利ですし、知らない場合でも前後の文章から意味を類推する力を高めることが重要になります。

 また、チーム医療やインフォームド・コンセントなどが進んでいることから、医師には高いコミュニケーション力が求められるようになっています。そのため、英語の入試問題では会話文や、メール文などが出題されるケースも増えています。こうした医学部特有の出題傾向を踏まえたテキストが用意されているかどうかは、重要なチェックポイントになります。当然、充実したテキストを作成するためには、最新の医学部入試問題を分析・研究することが重要になります。多くの医学系専門予備校では、科目別にチームを編成し、詳細な分析・検討を重ねています。その成果が授業に反映されることは間違いありません。大学ごとの予想問題集を作成している予備校もあります。

ポイント5 面接や小論文の指導は どのように行われているか

 医学部入試の最大の特徴は、面接や小論文を課す大学がきわめて多いということです。しかも、2018年度から東大が面接の復活を公表したように、より重視する姿勢が見られます。医師には、高い学力だけでなく、豊かな人間性が求められます。それを学科のペーパーテストで確認するのは難しいため、面接や小論文が実施されているわけです。とはいえ、受験生にとっては、どのような面接・小論文対策を立てればいいのか、なかなか難しい面があるはずです。医学系専門予備校では、模擬面接、小論文対策講座などを設けているほか、先輩合格者が面接・小論文で有効だった体験談などを冊子にまとめているところも見られます。そうした面接・小論文指導の充実度もチェックしておきましょう。

ポイント6 志望校選びの際に的確な アドバイスが期待できるか

 先述したように、医学部では特有の入試問題が出題されますが、もっと細かくいえば、大学によっても出題傾向は大幅に異なります。それが志望校選びにも大きく関係してきます。実は、医学部は模試の合否判定が必ずしもその通りとは限らない最たる学部なのです。11・12月の模試でD判定でも合格した人がけっして少なくありません。なぜなら、模試はたくさんの受験生が受けることを前提として行われます。各大学の入試問題の特徴までは考慮されていません。大学ごとに独特の入試問題が出される医学部では、いわゆる逆転合格が十分にありうるのです。

 医学系専門予備校では、少人数制のメリットを生かして、一人ひとりの学力を科目別に分析しています。当然、得意科目の配点が高く、苦手科目の配点が低い大学の方が合格可能性はアップします。さらに、その生徒が解きやすいタイプの問題が多い大学はどこか、入試問題との相性まで分析します。そうして合格可能性の高い候補校をアドバイスし、生徒の希望とすり合わせて、具体的な受験校を決定しています。もちろん、一定の基礎学力を身につけた上での話ではありますが、ある程度早い段階で、自分と相性のいいタイプの問題が多い志望校(併願校も出題傾向が近いところに揃える)を決めて、その出題傾向に沿った勉強を進めれば、合格可能性が飛躍的にアップするでしょう。

ポイント7 医師をめざすモチベーションを 強化するプログラムがあるか

 受験勉強を続ける中で、スランプに陥ったり、悩みや焦りが生じたりすることがあります。おそらくほぼ例外なく、何らかの精神的なストレスを感じることがあるでしょう。そんなときに、いかに前向きな姿勢を取り戻すことができるか。予備校の環境が大切な要素になります。最も避けてほしいのは、すべてを一人で抱え込んでしまうことです。悩みを打ち明けられる友人や講師・スタッフの存在が不可欠です。とくに友人たちは、ライバルであると同時に、共に難関の医学部突破をめざす仲間でもあります。体験入学などで、生徒同士、あるいは生徒と講師・スタッフが話しかけやすいアットホームな雰囲気があるか、チェックすることが大切になります。

 また、医学系専門予備校の中には、医師をめざすモチベーションを強化するプログラムを用意しているところもあります。現役医師や現役医学部生を講師に招いて、「なぜ医師をめざしたのか」「受験生時代にどのような勉強をしたのが効果的だったのか」「今、医師、医学部生としてどんなところにやりがいを感じているか」など、体験談を語ってもらうプログラムが目立ちます。近隣の病院の協力を得て、「1日医師体験」を実施している予備校もあります。こうしたプログラムを通して、「なぜ自分は医学部をめざそうと思ったのか」、改めて原点に立ち返り、思いを新たにすることは、その後の受験勉強のモチベーションを高めることにつながるでしょう。

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