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2018.07.03

【富士学院】正しい入試情報とそれを生かす指導が重要 医学部合格は学習環境が左右する

医師を目指す人が増加し、近年の医学部入試は非常に高い競争状態が続いている。そのため、高校の勉強だけでなく、予備校などで受験対策を講じる高校生も多い。そこで、全国に6校舎を展開する医学部受験予備校富士学院の坂本友寛学院長に、医学部受験の心構えや、合格のために必要な学習環境などについて伺った。

※本記事は『日経メディカル/日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 SUMMER.2018年6月〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

難易度は高止まりながら合格チャンスは若干拡大

 近年は、入試の難易度が年々上昇していくような高い医学部人気が続いていましたが、18歳人口の減少に伴い、昨年あたりから全体的には少し落ち着きを取り戻しています。2018年度は、18歳人口が前年度より1万8000人程減少し、国公立大の医学部志願者も2000名近く減少しています。
 国公立大は、前期・後期共に一校しか出願できないため、志願者の増減をほぼ正確に表します。つまり、私立も含めた医学部志願者数の総数は、若干減少傾向にあります。全体の志願者が減っているという意味では、医学部に合格するチャンスは、これまでと比べ、若干広がりつつあると考えていいと思います。
 しかし、他学部の入試と比べて、まだまだ競争率は極めて高く、難易度は高止まり状態といっていいでしょう。依然として高い学力が求められていることには間違いありません。ただ、合格のチャンスが広がっていることも確かですので、最後まで諦めずに頑張り続けることが、合格につながってくることになると思います。
 

医学部の入学試験は就職試験でもある

 医学部入試は、他学部入試と決定的に違う点があります。それは、医学部に進学することは、すなわち医師になることであり、医学部の入学試験は就職試験も兼ねているということです。そのため、医学部入試では、高い学力が求められるだけでなく、医師になるという自覚や覚悟、医学部6年間のカリキュラムをきちんと学習していけるだけの勉学姿勢があるかなどを測る総合的な試験になっています。学力だけあっても、合格できないのが医学部入試の最大の特色です。
 日本の全ての医学部は、現在、医学教育を国際標準に合わせるため、大幅なカリキュラム改革に取り組んでいます。最大の変化は、臨床実習の期間が従来の約1年から約2年間に伸びることです。その分、基礎医学や臨床医学などの講義時間が大幅に減りますが、医療の進歩に伴って、覚えるべき知識はどんどん増えているのが現状です。教員にも全てを教える時間がなく、医学部の学生は自ら進んで予習・復習など、とにかく勉強する姿勢がないと授業についていくことが難しくなります。これが今の医学部教育の実情なのです。
 だからこそ、医学部入試では、面接や小論文などを通して、本当に医師になりたいのか、ハードな勉強を続けられるのかを、これまで以上に強く見極めようという傾向が顕著になっています。もちろん、高い学力も要求されますので、医学部を目指す受験生は、得意科目を更に伸ばし、できるだけ苦手科目は作らないように学力を伸ばしつつ、医師という職業に必要な資質を磨いていくという心構えを持つことが必要不可欠なのです。

医学部合格のためには医学部受験の学習環境が必要 医学部合格のためには医学部受験の学習環境が必要

大学で異なる出題傾向。戦略的な出願作戦が必要

 医学部受験の準備で、もう一つ重要になるのが出願先の選択です。医学部の入試問題は、出題の範囲や形式、問題の難易度や出題の傾向が大学毎で違い、又、国公立大ではセンター試験と二次試験の配点比率も大学によって異なります。
 又、合否の判断基準も大学で異なり、面接試験や小論文試験の評価に関しても、成績を点数化する大学や、A・B・C・Dなどの段階評価をする大学があり、例えば、点数化の大学では面接・小論文の結果で逆転が起こり、段階評価する大学では、筆記試験で高い得点を取っていても落とされるなどの結果を生むことになります。又、面接試験も個人面接や集団面接、グループ討論など大学によって形式が異なるので、合格を勝ち取るためには、大学毎の正しい入試情報を収集し、その大学に応じた対策をとっていくことが必要となります。
 その上で、一番大事なことは、自身の正しい現状分析と大学との相性を踏まえた正しい出願先の選定です。
 とくに国公立大は、基本的には前期と後期の2回しか受験チャンスがないため、どの大学を受験するのかで合否が大きく分かれます。一般的にはセンター試験の結果をもとに出願先を決めることになりますが、学力の高い受験生でも出願先を間違えると不合格になり、逆にそこまでの学力が無くても出願先さえ間違わなければ、合格の可能性も出てきます。単純な学力偏差値で出願先を決められないところが、医学部入試の一番難しいところなのです。
 一方、私立大の場合は、日程の都合がつけば、複数の大学を受験することができますので、その分合格のチャンスは広がることになります。しかし、闇雲に受験しても、当然良い結果を得ることは難しく、受験日程の組み方を含め、出願先の選定とその大学の対策をどう取ったのかが、合否を分けることになってきます。
 

塾や予備校の選択は合否にも影響を及ぼす

 医学部を目指す現役生や受験生の多くは、塾や予備校を利用していると思います。しかし、塾や予備校の選択が、実は合否に大きく影響してくることをぜひ覚えておいて下さい。
 今までお話してきたように、医学部受験は、大学受験というだけではなく、医師になる人を選抜する試験でもあり、そのため多くの大学では学力試験に加え面接試験や小論文試験が別途課せられ、総合的に合否が判断されます。
 その意味では、ただ単に勉強を教える塾や予備校ではそういった対応が取りづらいため、医学部を目指すのであれば、できる限り医学部受験の学習環境に身をおくことが望ましいと思います。ただ、医学部に特化した塾や予備校であれば、どこでも同じかといえば、その塾や予備校の考え方や授業スタイルが全く違うので、そうとも言えず、正直どの塾や予備校に通うのかで、合否が大きく分かれることになってきます。
 大事なことは、生徒自身が一番頑張れる、そして必要な学習環境があるかどうかです。人は環境で大きく変わります。ぜひ生徒自身や保護者の目線でそれぞれの塾や予備校をしっかりと見て、正しい判断をしてもらいたいと思っています。ここではあえて多くは語りませんが、合格実績がでたらめだったり、その出し方に問題があったり、又聞いた内容と実際の内容が大きく違っていたりということがよくありますので、その塾や予備校の本質をしっかりとみることがとても大事になってきます。
 

富士学院の各校舎には学院専用の食堂が完備され、生徒はいつでも利用できる 富士学院の各校舎には学院専用の食堂が完備され、生徒はいつでも利用できる

医学部合格に必要な学習環境とは

 ここで医学部合格を勝ち取るために必要な学習環境についてもう少しお話したいと思います。まず一つ目は医学部受験に精通した講師陣の存在です。つぎに、医学部受験の様々な情報やデータを含む大学毎の正しい入試情報が取れる環境。そしてここが最も大事な部分ですが、そのデータや情報を生徒一人ひとりにしっかりと活かせる環境です。せっかくの情報があっても、その情報が生徒一人ひとりに活かせなければ意味がありません。そういう部分では生徒一人ひとりをしっかりと見ていく環境も必要です。あとは医師を目指す生徒同士が刺激し合い、切磋琢磨できる環境も合格を大きく後押しします。私共富士学院にはそういった様々な学習環境が用意できていると自負しています。いずれにしても合格を勝ち取るためには学習環境が大きく左右します。保護者の方には生徒自身に必要な学習環境をしっかりと整えていくことをまず第一に考えて頂きたいと思います。

塾や予備校選びが医学部合格への第一歩 塾や予備校選びが医学部合格への第一歩


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