医学部 塾・予備校活用ガイド
2022.07.21
伝統と教科力に裏打ちされた医学部受験指導 40年以上にわたる受験指導の取り組み
医学部進学予備校 メビオ
伝統と教科力に
裏打ちされた
医学部受験指導40年以上に
わたる受験指導の取り組み
移り変わりの激しい医学部予備校の世界で、長年に渡って多くの医学部生を送り出してきた予備校がある。長く支持を得ているのはなぜか。医学部進学予備校メビオの校舎責任者、髙橋元先生にお話を伺った。
――まずはメビオの特色を教えてください。
大阪の天満橋にある医学部予備校で、今年で創立42年になります。医学部を目指す高校生・高卒生を長年に渡って指導してきました。専用の寮と食堂を備えていて、関西はもちろん全国から医学部受験生が集まっています。
――医学部予備校は、毎年のように新しい予備校が生まれては消えていくといった、移り変わりの激しい世界です。その中にあってメビオが40年以上も続けられているのはどうしてでしょうか。
自分たちの取り組みを評価するのは難しいのですが、「まっとうな指導をまっとうにやってきたから」ということではないでしょうか。ありがたいことに、現在では親子二代でメビオに通っていただいているといった例も非常に多くなっています。入会してくる生徒のほとんどは、OB・OGからの紹介や口コミです。
――まっとうな指導とはどのようなものでしょうか。
基礎の基礎から発展まで、一人ひとりに合わせて、きちんと身につくまで丁寧に指導するということです。メビオでは1クラス平均7人の少人数指導で、生徒ごとの学力や教科の得意不得意に応じて、20以上のクラスを設けています。こうした仕組みのおかげで、講師は一人ひとりに目を向けながら指導できますし、生徒も自分と似た学力の生徒と競い合い助け合いながら伸びていくことができます。
それから、メビオには専任講師が40人以上いて、彼らの医学部受験指導歴は平均20年以上です。かけもちの非常勤や学生アルバイトならともかくとして、専任のベテラン講師をこれだけ多く揃えている予備校は他にありません。こうしたことは、多校舎展開をせず天満橋の1拠点にすべての講師・生徒を集めているからこそできることです。
――基礎の基礎から発展までとは、具体的にどのようなものでしょうか。
基礎としては、メビオではそれこそ中学レベルの英文法や計算問題まで教材カリキュラムを用意しています。メビオは医学部受験生の駆け込み寺のような面もあって、生徒の中には、他の予備校に通っていたがうまくいかなかったのでメビオに移ってきたという人もかなりいます。こうした生徒は、基本事項の習得でつまずいているせいで伸びなかったのだというケースがまま見られます。メビオでは生徒一人ひとりについて的確に学力を診断して、必要なら中学範囲にまでさかのぼって徹底指導します。言うまでもなく、基礎が不確かなようでは医学部入試の難問をクリアすることはできないのです。
発展としては、まずは「圧倒的な志望校対策」を挙げることができると思います。メビオでは私立医学部について、大学別に模試を実施しています。もちろん、過去問演習や予想問題演習も大学別に用意していて、入試本番の前日まで徹底的に指導します。ご存知の通り、医学部入試は大学によって問題傾向がまったく異なります。大学ごとの対策は非常に重要です。ただ、残念ながら、大学別の模試や教材をきちんと準備できている予備校はまずありません。作るのがものすごく大変だからですが、メビオは大勢の専任講師がいるからこそ可能なのです。メビオの教科力は日本一だと自負しています。
――近年ではコロナ禍や浪人生の減少といったことが生じていますが、メビオでは何か変化を感じることがありますか。
オンラインで全国各地から受講者が参加するようになったというのはありますが、他はあまり大きな変化はないように思います。たしかに医学部受験生の数は減少傾向ですが、別の見方をすれば、医学部入試がここ数年過熱しすぎていただけで、メビオにとっては状況が一昔前に戻るだけだとも言えます。コロナ禍はまだまだ油断なりませんが、メビオの寮は個室ですし、安心安全な環境で学習に専念できます。今後も医学部志望者をしっかりサポートしていきたいと思います。
※本記事は『日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 SUMMER.2022〈メディカルストーリー 教育特集号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。