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2022.07.21

【医学部予備校 富士学院】 医学部合格への大きなチャンスはあと2年 合格につながる学習環境を持つ 予備校選択が大きなカギを握る

医学部合格への大きなチャンスはあと2年

合格につながる学習環境を持つ

予備校選択大きなカギを握る

受験者が年々減少し 合格しやすい状況に

医学部を目指す受験生の数は、年々減少しています。2022年度も例外ではありません。特に前年度は、コロナ禍がピークのときに入試が行われたため、感染者の多い東京など都市部での受験を控える受験生が多くいた関係で、医学部医学科の受験者数は、国公立大学も私立大学もともに減少し、特に私立は大幅に減少しました。

 2022年度入試では、前年度に比べ東京受験を再開する受験生が多いため、ある程度志願者や受験者が増えるのではないかと予測していましたが、実際には減少傾向に歯止めはかかりませんでした。

 私立大学の医学部医学科から見ていきましょう。一般選抜および共通テスト利用選抜を合わせた志願者数は9万269人で、前年度より954人減少しており、受験者数は前年度より1338人少ない8万2816人に留まりました。2022年度は、獨協医科大学と金沢医科大学がそれぞれ受験日を1日増やしています。私立大学の場合は、志願者数・受験者数ともにのべ人数でカウントしているにも関わらず、受験日が2日間も増え、さらには東京や都市部への受験が復活したにも関わらず、これだけ受験生が減少しているのが現実です。

 一方、国公立大学の医学部医学科の場合は、前期・後期合わせた志願者数は、2万2340人で前年度より457人増えたものの、受験者数は、前年度より442人少ない1万3220人に減っており、国公立大学、私立大学ともに、実質競争倍率は年々減少し続けています。

 また今年度入試の特徴として医学部に合格できなかった受験生が浪人をせず、他学部に進学したケースが多くありました。これは、コロナ禍やウクライナ情勢などの先が見えない社会情勢への不安というものもその要因のひとつだと思います。こうした浪人回避の動きは今後ますます、医学部受験生の減少につながってくることになります。

【写真】 富士学院 坂本 友寛 学院長

募集定員が維持される 来年・再来年はチャンス

 このような状況を考えると、2023年度入試でも、志願者・受験者数はさらに減少すると考えられます。ですから、来年度の受験生は、今年以上に大きなチャンスがあると思っていいでしょう。

 また今後の医学部定員に関する動きも、視野に入れる必要があります。厚生労働省と文部科学省の分科会「医療従事者の需給に関する検討会」で、医学部定員について人口減少を見据えた議論が交わされています。最終決定はしていないものの、おそらく2024年度までは、大きく定員が削減されることはないと予想されますが、その一方で2025年度以降は、入学定員を絞り込む可能性があります。そうなると、全体の募集定員が減り、競争率・難易度ともに再び上昇に転じることになります。

 こうしたことから、医学部受験生にとって、来年・再来年の入試が、ここ十数年で最も合格しやすいということになってきます。この1~2年のがんばりは、まさに医師になれるか、医師ではない道に進むのかという大きなターニングポイントになってくるでしょう。

【写真】 全国の高等学校から依頼を受け、生徒や保護者、教員などを対象として行っている校内医学部入試セミナー

モチベーションを高める 学習環境が重要に

では、大事なこの1年間は、どのような心構えで取り組めばいいのでしょう。

 学力に関しては、難易度が下がったとはいえ、医学部受験ですから相応の学力が求められます。まず大切なのは、苦手科目・分野の穴をなくすということです。入試で苦手分野が多く出題されれば、たとえ偏差値75の受験生でも不合格になることはありますし、逆にその分野が得意だった場合には、偏差値55の受験生が逆転で合格する場合も医学部受験にはよくあるからです。

 ただし、医学部に入るまでの学力と、医学部入学後の学力には、相関関係がないと多くの医学部関係者が口にしています。医学部に入るための勉強と、医師になるための勉強はまったく違うということです。つまり、医学部で求められるのは、医学部で勉強し続けられるモチベーションです。だからこそ、すべての医学部入試で面接が課されており、医師になるために様々な覚悟が問われてきます。

 モチベーションを高めるには、学習環境が大きく影響してきます。人は気を抜くとどうしても楽な方へと流されます。流されそうになったときに適切なサポートを受けることができれば、今後に向けての大きなアドバンテージにもなります。とりわけ、医学部専門予備校の場合は、全員が医学部を志望しているため、そのための学習環境が整っているといえます。しかし、一口に医学部専門予備校といっても学習環境には大きな開きがあります。とくに受験者数が減少している現状では、受講生の確保は死活問題です。そのため、受講生確保のために、大幅な受講料値引きをアピールしたり、人員削減や給与カットなどで教育の質を落としたりすることで乗り切ろうとするところがすでに出てきています。

 医学部専門予備校は少人数制を謳うところが多く、値引きされたとはいえ、それなりの金額を支払うことになります。生徒にとって間違いのない学習環境を手に入れるためには、受験生や保護者の方も正しい情報を手に入れる必要があるのです。

【写真】 担任や各科目の講師、職員が生徒ごとにチームを組み連携し、一人ひとりの生徒を支えている

根拠のある説明ができる 塾や予備校を選択しよう

では、医学部受験のための塾や予備校は、どのようなポイントで選べばいいのでしょう。

 まずは、実際に足を運んでその予備校の環境を確認したうえで、納得のいく説明を求めることが大切です。とくに重要なのは、塾や予備校が出しているデータを鵜呑みにせず、根拠を確認することです。合格実績に関しても、のべ人数なのか、実数なのかをまず確認すべきです。可能であれば、その年度に何人在籍していて、そのうち何人が医学部に合格したのかを聞くといいでしょう。医学部専門予備校の場合、医学部に合格させることが使命であり、その大きな責任を担っているわけですから、表に出ている合格実績の中身についてはしっかり確認する必要があります。

 指導体制についても、納得できるまで確認してください。富士学院の場合は、各科目の講師からなるチーム指導体制をとっています。なぜなら、医学部入試の場合は、受験生(の科目ごとの能力や特性)と大学(が出題する問題)の相性のようなものがあるからです。配点や出題傾向、難易度などを科目ごとに検討しながら、総合的に相性がいい大学を決め、その対策を行っていますが、そのためには、すべての科目の講師が1つのチームとして機能する必要があります。この時期は、英語を伸ばすために数学の課題を減らすといった生徒に応じた総合的な視点での指導が必要だからです。

 富士学院では10数年前から、チーム指導のあり方を試行錯誤してきており、7〜8年前からしっかりとチームとしての機能ができる体制にようやくなりました。ですから、チーム体制についてのどんな細かな質問でも具体的に答えることができます。

 また医学部合格を目指すためには、学力面だけではなく、面接試験等で問われる医師になる覚悟が求められます。そのためには医学部合格後を踏まえた指導ができているのかも確かめておくべきです。富士学院では医師になるための意識づけ講座「ゼミ生自立講座」を開催し、本学院OBの医大生や医師との懇談も行っています。その他OB会も組織され、医学部入学後のサポートも行っています。

 また実際にその塾や予備校に通った合格者の声や保護者の声も、塾や予備校選びにとって重要な要素の一つになります。とりわけ保護者からの感謝の声には大きな意味があると思っています。ただ単に医学部に合格しただけでは保護者の方がわざわざ感謝の声を寄せることがないからです。しかし、富士学院の場合には、毎年多くの保護者から感謝の言葉をいただいています。合格を果たせた喜びだけではなく、子どもの人間的な成長に対し感謝している声が多くあり、保護者のなかには「富士学院の1年間は神様がくれた宝物」とまで表現されている方もいるほどです。

 富士学院は、予備校の前にちゃんとした教育機関でありたいと常に思い行動していますが、その姿勢を評価していただいたものだとうれしく思っています。

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