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2023.01.30

【高等進学塾グループ 医進予備校 MEDiC/東京医進館】生徒と講師の距離の近さが 「勝者のメンタリティ」を育む

現代の医療現場では、「チーム医療」が主流になっています。チーム医療とは、医師をはじめ、看護師や薬剤師、臨床心理士などが協力して一人の患者さんをサポートするという医療行為です。メディックの教育体制は、まさにチーム医療ならぬ「チーム受験」という言葉がふさわしいでしょう。英語や数学、理科などの各講師たちはもちろん、担任をはじめとするスタッフたちが一丸となって一人の生徒を全面サポートし、医学部合格へと導きます。メディックの「チーム受験」とはどんなものなのか、中谷代表と4人のカリスマ講師たち、および教務の畑中副代表にインタビューしました。

高等進学塾/医進予備校MEDiCの精鋭講師陣 高等進学塾/医進予備校MEDiCの精鋭講師陣

小さな成功体験の 積み重ねが、自信を生み 勉強の意欲を高める

──2022年春の医学部医学科最終合格者数は、高等進学塾が138名(うち国公立96名)、メディックが69名(うち国公立10名)にのぼっています。きわめて高い実績をあげている要因は何なのでしょうか。

 

中谷 医学部に合格するためには、「予習をして授業に臨む」→「集中して授業を聴く」→「その日のうちに復習する」→「1週間後の復習テストで定着を図る」というサイクルを徹底するのが最も効果的であると、誰でも分かっています。私は、医学部に合格する生徒には「勝者のメンタリティ」のようなものがあると考えており、それが備わっている生徒は、このサイクルを自ら繰り返すことができます。ところが、メディックに入ってくる生徒の大半は、そのメンタリティが不足しているのです。恵まれた家庭の生徒が多く、これまでは保護者のサポートでうまく乗り切れてきたかもしれませんが、大学合格だけは自力で勝ち取るしかありません。そこで、メディックでは、小さな成功体験を積み重ねて自信を与えることで、自発的に「やるべきことをやりきる」メンタリティを育むことに力を入れています。それが高い合格実績に結実しているのです。

 

 

──具体的には、どのようにしてそのメンタリティを育むのですか。

 

畑中 入塾時点で、それまで頑張って勉強した経験のない生徒は、学習計画を立てさせても、今日は何をどこまで勉強すればいいのか、それを考えること自体が苦手なケースが少なくありません。どの時間に何をやるのか、いわゆる交通整理をするのが、担任である教務スタッフの役割です。宿題はすべて解き、復習テストは満点を目指すのが理想ですが、それが厳しい生徒もいます。その場合は、思い切って宿題の負担を減らしたり、復習テストも最低限この部分だけはできるようにして臨もうとアドバイスしたりなど、勉強量の調整・管理も行います。

 

中谷 今の話のように、一人ひとりにきめ細かく手をかけることが、小さな成功体験を生み出します。例えば、苦手科目だが一部分だけでも頑張って勉強したら、復習テストで正解できたとなれば、次は別の部分も勉強してみようという意欲が湧きます。今まで勉強した経験のない生徒が、長時間机に向かえただけでも自信が生まれます。

長時間の自習を義務づけ 自習の内容・方法も スタッフが戦略的に管理

岸本 生徒が声を揃えて言うのは「現役のときは受験を舐めていた。あの程度の勉強時間で合格するはずがなかった」ということです。メディックでは毎日、16時から21時45分まで、自習を義務づけています。それだけ長い時間机に向かえるのも、担任の教務スタッフが、生徒一人ひとりの勉強量を把握した上で、1日、1週間、1学期と、短期から中長期までの勉強の目安を提示していることが大きいと思います。

 

中川 どんなに質の高い授業を行っても、学んだことを定着させるには、16時以降の自習時間の過ごし方が重要なポイントになります。大手予備校は自習が生徒任せになりますが、自習の仕方が分からず、伸び悩むケースが少なくありません。メディックでは自習もしっかり管理します。「この生徒は、授業中にこの部分の理解が不足していた」「数学は得意だが、この単元だけは苦手にしている」といった細かい情報まで、教務スタッフが講師から聞き取って、一人ひとりに自習時間にすべきことをアドバイスします。医学部を目指す生徒のやる気を空回りさせず、やるべきことを明確にすることで、生徒は効率的に勉強を進められるようになり、着実に成長していきます。

質問しやすい雰囲気を作り 疑問に感じたことは その日のうちに解決

山本 私も、自習をどれだけ密度の濃い、質の高いものにするかが、合否のカギを握ると思います。授業で「分かった」だけでは入試本番では通用せず、「自力で解ける」ようにすることが大切ですが、その力を鍛えるのが自習だからです。そして、メディックの大きな強みと言えるのが、自習の充実度です。分からないこと、疑問に感じたことは、翌日に持ち越さず、その日のうちに質問して解決を図ることが重要ですが、メディックの生徒には、すぐに質問に来る習慣が身についているのです。

 

中谷 講師はもちろん、教務スタッフも各自が教科を指導できる学力を持っていますし、医学部の入試問題も研究していますから、生徒の質問に十分に対応できます。

 

 

──内気な性格で、積極的に質問できない生徒もいると思いますが。

 

岸本 いえ、高等進学塾、メディックともに、生徒と講師の距離が近いのが、いわば伝統になっています。コミュニケーション能力に長け、話しやすい雰囲気を作るのが得意な講師が揃っており、例えば生徒の表情を見て、何か悩みを抱えているように感じたら、すぐに声をかけます。そんなスタンスの講師に親近感を覚えて、ほとんどの生徒が、入塾してしばらく経つと、勉強はもちろん、人間関係や恋愛の悩みなど、何でも気軽に相談してくれるようになっていきます。

 

山本 先生と生徒の関係と言うより、頼りになる兄貴のような感じかもしれません。そういう存在でありたいとも思っています。

 

畑中 生徒のためになるのなら、どこまでもトコトン面倒を見るのが、メディックでは当たり前になっていますし、皆にその姿勢が染みついている気がします。

講師間の密接な連携が 受験校のマッチングでも 威力を発揮する

保木本 そんな生徒と講師の距離の近さを実現しているのも、少人数制の塾だからです。メディックでは、レベル分けしたクラスを設けて、授業を行っていますが、1クラスの人数は10人以下です。大手予備校の講師は、多くの生徒の名前と顔が一致しない状況でしょうが、私たちはそんなことはありえないので、密接なコミュニケーションが図れます。しかも、講師同士の仲が良い点もメディックの大きな特長です。講師間でしょっちゅう生徒の話をして、自分が教えていない生徒のこともくわしく知っているので、自然と声をかけるようになっています。

 

中川 講師同士が気心が知れているのは、生徒の志望校選定の際にも大いに役立ちますね。生徒の希望を叶えることを大前提としつつ、得意・不得意科目、模試の成績などを参考にして、一人ひとりに最適な志望校をマッチングするわけですが、日頃から生徒個々の情報を共有しているので、その生徒の性格や、単純な数値だけでは分からない部分も踏まえて受験校を選定できていると思います。

 

山本 数値では分からない部分としては、入試問題との相性があります。医学部入試は大学によって出題傾向が大幅に異なるのです。誘導型のマーク式なら対応できるけれども、記述式だと厳しい生徒もいます。解くスピードが遅い生徒は問題量が多い大学は向きません。逆に言えば、たとえ難易度が高い大学であっても、マッチングさえうまくいけば、合格のチャンスが高まるのです。

 

保木本 私たち講師は、生徒に過去問を解かせて、採点することで、その大学の入試問題との相性を経験的に判断することができます。重要なのは「A君は英語はB大学に向いている」という情報を、英語講師が抱え込んでしまわないこと。1科目だけ合格点に届いても意味がないからです。メディックの強みは、A君が英語はB大学と相性がいいという情報が、他教科の講師にもすぐに伝わり、「それならA君にB大学の他教科の過去問も解かせてみよう」といった動きが起こることです。講師同士の連携が図れていることが、マッチングにも威力を発揮するわけです。

 

畑中 そうしたマッチングを踏まえて、勉強時間の教科間のバランスを図るのが、教務スタッフの役割にもなります。どの教科も均等に力を入れて、合格できる生徒はほんの一握りです。どのような勉強を進めれば、志望校の合格可能性が最も高くなるか、戦略を立てます。得意科目の勉強は相対的に少なくして、苦手分野の勉強を多めに確保したり、ときには優先度の低い分野についてはあえて捨てるなど、いわば引き算を提案することもあります。

入塾の時点で 偏差値50以下からでも 医学部合格を果たせる

──そのほかのメディックの強みをお聞かせください。

 

中川 ひとつ強調しておきたいのは、入塾時にすでに高い学力を備えている生徒が多いわけではないということです。メディックの集団授業クラスは、偏差値50が入塾の目安になっています。中には、偏差値30台の苦手教科がある生徒も含まれています。それでも、小さな成功体験を積み重ねて、自力で頑張ろうとするメンタリティを高めることによって、1年間では難しくても、数年かけて医学部に合格していく生徒がたくさんいます。そうした生徒たちの頑張り、成長に手応えを感じています。

 

保木本 高校まで努力したことがなく、ほぼ最下位の成績で入塾した生徒は、英語の基本構文すら身についていませんでした。時間はかかりましたが、だんだん授業で学んだことが、問題を解く力に結びつくようになり、その生徒なりにメディックの指導を信じる気持ちが生まれたのでしょう。目の色を変えて勉強するようになって、3年目には、1校を除いて受験校すべてに合格を果たしました。

 

岸本 手前味噌になりますが、メディックの講師陣は、高等進学塾の授業も担当しており、皆が超一流であると自負しています。授業の質がきわめて高いことは、一度、体験授業を受けてもらえれば、すぐに実感できるはずです。その講師陣が、朝から夜まで生徒と関わる時間が他の予備校・塾と比較して圧倒的に多い点こそが、メディックの魅力だと思います。

 

中谷 医学部合格までのプロセスにおいては、生徒それぞれに、さまざまな悩み、迷いが生じます。伸び悩んでいるときに、講師が一方通行で頑張れと叱咤激励するだけでは、生徒の心には響きません。いかに常日頃から、生徒との距離を近くして、親身になって相談に応じ、的確なアドバイスを送っているか。その積み重ねが、生徒との信頼関係のベースになります。メディックでは、すべての講師がそのように生徒と接したいという心構えを持っていることが、大きな強みであると考えています。

※本記事は『日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 WINTER.2023〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

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