医学部 塾・予備校活用ガイド
2024.07.04
【NIC】 活躍の場はワールドワイド 海外大学医学部で医師になるという選択
医者になるなら、日本の大学の医学部に進むしかない。そう思い込んではいませんか?受験の難易度では最難関、しかも学費が高額になるため、「自分には無理」だとあきらめてしまっている人もいるのではないでしょうか。そんな方にぜひ知っていただきたいのが「海外大学の医学部に入学する」という道があることです。イギリスやマルタなどの英語圏で医学を学ぶことで、最先端の研究情報にふれやすいこと、世界中で医師として活躍できるなど、将来の可能性を広げるNICの海外医学部進学をご紹介します。
ここが違う! 海外と日本の医学部
海外医学部に進学するメリットをあげてみましょう。
① 日本のような受験制度がない
入学の難易度は国によって異なりますが、日本の医学部と比べると難しくない国が多数あります。最大の特徴は科目負担が少ないこと。英語力とインタビュー(生物、化学の口頭試問を含む場合あり)で進学できるので、誰にでもチャレンジできます。また、入学時点で学力が入学基準を満たしていなくても、ファウンデーションコースという基礎コースで力つけてから試験に臨めるので、留学生でも十分入学することが可能です。
② 卒業と同時に資格がもらえる
日本では医師国家試験に合格しなければなりませんが、NIC提携の大学は医学部卒業時点で医師免許を取得できます。
③ 活躍の場が広い
EU加盟国で取得した場合、医師免許は共通なので、ヨーロッパ諸国で医師として働くことができます。イギリスでは、オーストラリアや高収入を得られる中東で働く、さらには国境なき医師団、JICAの医療チームなど、世界各国で働く道が拓けます。
④ 学費が安い
こちらも国・大学によって異なりますが、日本の私立大医学部より安く、半分以下という国もあります。
もちろん、海外の医師免許を取得後、日本の医師免許を取得することもできます(この場合、日本での医師国家試験の受験資格を厚生労働省から認定後、試験に合格する必要があります。)
マルタ国立大学キャンパス
事前準備から卒業後まで 学習面・精神面にわたりサポート
このようにメリットの多い海外大学進学ですが、十分な事前準備が必要なことはおわかりでしょう。
特に英語で医学を学ぶには、単に「英会話ができればよい」というわけではありません。英語でプレゼンテーションができること、クラスメイトや教授とディスカッションできること、教科書や膨大な参考書を読み込む力、実験レポートやリサーチペーパーを書くライティング力などが必要になります。またファウンデーション入学のためには、生物・化学用語を英語で理解し、人体の構造や医療問題について説明できるだけのレベルが必要。本当の意味での「英語力」を身につけていることが最低条件になります。
海外大学医学部への一番の近道が『NIC海外医学部系進学コース』です。NICは過去36年にわたり、1万人以上を海外大学に送り出してきました。その中で培ったNIC独自の教育メソッドで、英語力、クリティカル・シンキング(分析的思考力・表現力)やアカデミックスキルなど、海外大学で学ぶために必要な学力をしっかりとみにつけられます。また、NICで同じ目標を持つ幅広い年齢の仲間と切磋琢磨しながら学ぶ中で、意思に不可欠なコミュニケーション力や海外大学でやり切る人間力も鍛えられます。さらに渡航までの期間を使い『プレメディカル・サマーブリッジ』を開講。マルタ大学と連携した英語での生物・化学の授業や、面接対策に取り組みます。
厳しくも充実したNICのカリキュラムを習得すれば、英語圏のイギリスやマルタなど、実践重視かつ暮らしやすい大学医学部への進学の道が開けます。海外に送り出して終わりではなく、世界で活躍するまでを見据えて親身にサポートします。「医師になる」いう夢をNICでかなえましょう。
(VOICE) NICでの学びのおかげで世界で活躍できる力が身についた
NIC第30期生 志田晶さん
英国立セントラル・ランカシャー大学
医学部 卒業予定
宮城県立気仙沼高等学校出身
・海外大学医学部進学の経緯
幼いころから医師である父にあこがれて医師になりたいと思ってきましたが、その思いを強くしたのが高校1年の時の東日本大震災です。自宅を失い避難所生活を余儀なくされたのですが、地震発生から3日後、自分自身が被災者にも関わらず避難所で医師として働く父の姿に感銘を受けました。また全国から来てくれた医師の存在に不安を解消され、ケガや病気の治療はもちろん人の心も治療できるやりがいのある仕事だと実感したことが、私の医師への強いモチベーションになりました。
とはいえ震災後は、受験勉強に集中できませんでした。医学部受験に失敗し、浪人しながらも、思うように勉強に身が入らずにいたとき、友人から「海外の医学部に進学する」いう道があることを聞き、一気に視野が拓けたのです。
・NICとの出会い
海外で学ぶことを決め、英語力UPを意識したときに、母が見つけてくれたのがNICでした。
NICでの1年間は、私にとってとても充実したものでした。さまざまな目標を持つクラスメイトと切磋琢磨しながら、たくさんの宿題に追われた日々が、その後の私のベースになっています。
・日本と海外の医学部の違い
日本の医学部だと、4年から5年に進級する時にOSCE(オスキー・客観的臨床能力試験)がありますが、イギリスでは1年から毎年OSCEがあり、3年から病院実習が始まります。実際の患者さんに接し、問診や触診、実技を学ぶのです。言葉の壁を痛感することも多々ありますが、実践的な学びを通して自分が大きく成長できたと感じています。
・大学入学、そしてこれから
ファウンデーションを経て、5年間の専門課程を修了、8月から研修医として働く予定です。医学部に日本人は私1人、何度も母に泣きながら電話をかけるほど心身ともにきつく、大変でしたが、家族をはじめ多くの人に支えられ、なんとか卒業までたどりつくことができました。いつかは日本に帰るとは思いますが、しばらくはイギリスで最先端の医学に触れながら、さらに知識・技術を身につけていきたいと思っています。
※本記事は『日経ビジネス 特別版 SUMMER.2024〈メディカルストーリー 教育特集号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。
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