医学部 塾・予備校活用ガイド
2019.03.05
【医系専門予備校 メディカル ラボ】「個別カリキュラム」と「1対1授業」が医学部受験で圧倒的な強みを発揮
「個別カリキュラム」と「1対1授業」が医学部受験で圧倒的な強みを発揮
医学部受験に特化したカリキュラムで、圧倒的な合格実績を誇るメディカルラボ。生徒一人ひとりに合った「個別カリキュラム」と、プロ講師による「1対1授業」が大きな特徴になっています。2018年春、念願の医学部合格を果たした卒業生の丹尾美希さんと、英語を担当していた塚原正和先生、担任だった前野奈々恵先生に、メディカルラボの指導内容や魅力について語っていただきました。
※本記事は『日経メディカル/日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 WINTER.2019年1月〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。
オーダーメードのカリキュラムを作成
塚原 丹尾さんは、メディカルラボに来たときから医師になりたいという思いが強いと感じていました。医師を目指そうと考えたきっかけは何だったのですか。
丹尾 祖父母、両親が医師で、クリニックを開業しています。地域の方々から信頼され、深い人間関係を築いている姿を見て育ち、私もそんな医師になりたいという気持ちになりました。その夢を実現するために、両親の勧めもあって、メディカルラボに入学しました。集団授業の塾に通ったこともあったのですが、集団授業では周りに合わせる必要があるので、分からないところがあっても、どんどん先に進んでしまいます。1対1の授業なら、自分のペースで勉強が進められますし、疑問はその場で解決できます。しかも、私のための「個別カリキュラム」が作成されます。効率よく学ぶことができ、確実に実力が伸ばせるシステムだと感じました。
前野 メディカルラボが医学部受験で強みを発揮している理由の1つが「個別カリキュラム」です。入校時のスタートレベルチェックテストや面談によって、生徒一人ひとりの志望校と現在の学力に合わせたオーダーメードのカリキュラムを作成しています。丹尾さんの場合は、得意な化学と生物は、入試でアドバンテージをとれるように、マーク式だけではなく記述式にも対応できるレベルにまで強化。逆に苦手な数学は、あまり欲張らずに、難問を解けるようになることよりも、皆が解ける問題をきちんと正解できる力をつけることを重視しました。英語は合格ライン以上の得点をクリアできることを目標にしました。
講師間の緊密な連携のもと「合計点主義」を徹底
丹尾 すべての科目で高得点を目指すとなると、心理的な負担が大きくなってしまいます。メディカルラボでは、科目ごとに、頑張れば達成できそうなカリキュラムが編成されています。何をどこまでやればいいのか明確で、勉強が進めやすかったですね。
塚原 それがメディカルラボならではの「合計点主義」です。私たち講師には、自分の担当科目の成績さえ伸ばせばいいという意識は全くありません。生徒一人ひとりに、担任と講師計7人でチームを編成して指導に当たるのですが、全員で協力して、受験科目トータルで医学部に合格できるレベルにまで引き上げようという意識が徹底しています。
前野 生徒ごとにファイルがあり、講師間で情報を共有しています。ファイルには、その生徒の志望校の科目別合格ラインが過去5年分記載されていて、その下に生徒が解いた過去問の得点率を講師が記入します。その際、ほとんどの講師が他科目の成績状況もチェックします。「合計点主義」が浸透していますから、他科目の得点を見て、「自分の担当科目の学力は十分だから、しばらく成績が伸びていない他の科目の授業を増やしたらどうか」と提案されることもあります。
塚原 講師室で生徒の成績について話し合いをすることも少なくありません。それを通して、その生徒にとって、今最も必要な学びは何なのかが見えてきます。
前野 講師とともに議論する中で、必要に応じて、カリキュラムに修正を加えます。また、面談で生徒から要望があったときにも柔軟に対応します。例えば、生徒からどうしても克服できない単元があるといった不安の声が聞かれたら、講師と相談して重点的にその単元を指導してもらいます。逆に、得意科目なら、授業でもっと高度な問題を取り上げて、完全な得点源にしようという戦略を立てることもあります。「個別カリキュラム」はいったん作成して終わりではなく、こうして常に「その生徒にとって、今最も必要なこと」を見据えて、適宜変更します。
メディカルラボは1対1のプライベート授業。プロ講師が生徒の理解度に応じて授業を進めていきます。
講義→演習→解説によって知識の完全定着を図る
丹尾 間に10分ずつの休憩を挟んで、講義50分→演習50分→解説50分の授業スタイルも効果的でした。一般的な予備校なら、講義を受けたら、後は自分で復習して定着を図る形になります。けれども、講義で分かったつもりになっていても、演習で解けない問題が出てくるケースも少なくありません。メディカルラボの授業スタイルなら、解けなかった問題について、再度深く質問することで、知識が完全に定着していく手応えを得られました。
前野 毎日30分、英単語、計算、理科の基本事項などの「デイリーテスト」や、1つの単元が終わるごとに行われる「チェックテスト」などもあります。学んだ内容を繰り返し確認することで、定着度を高めています。
塚原 丹尾さんが素晴らしかったのは、そうした作業を地道に続けたことです。実は、これが意外に難しいのです。医学部になかなか合格できない生徒は、途中で飽きてしまい、繰り返し勉強することができないタイプと、自分はもう大丈夫と過信して、別の勉強をするタイプです。知識の定着段階なのに、次に行ってしまうと、完全な定着を図れず、時間がたつとまた同じ間違いをすることがあります。また、難関の医学部だからと、難問ばかりを解こうとする生徒も見られます。けれども、合否を分けるのは、難しい問題を1問華麗に解ける力ではなく、基礎的、標準的な問題を取りこぼさない力だということを心してほしいと思います。その力を養うためには、講師の指示を守って、地道な学習を嫌がらずに反復できる精神力が重要なのです。
医学部入試に特化した授業とオリジナルプリント
丹尾 私は英語が苦手で、塚原先生には勉強のやり方、問題への取り組み方を一から教えていただきました。
塚原 丹尾さんは模試の得点の浮き沈みが激しかったのですが、原因は明らかでした。「なぜこの答えを選んだのか」と聞くと、最初の頃は「何となくそう思った」「見覚えがあった」と答えていたのです。これでは、正解であったとしても、偶然の産物でしかありません。根拠に基づいて、論理的に答えを導き出すトレーニングを重ねました。
丹尾 先生の指導のおかげで、「そう思った」という発言が減っていった自覚がありました。主観に頼らない解き方の手順が身に付きました。
塚原 私はそうした状況を「間違え方がうまくなった」と表現しています。何となく間違えたというのでは、助言のしようもありません。この単語を根拠として、このように考えたと論理的に説明できるようになってはじめて、どこで何を見落としたのか、どう手順を間違えたのか、修正すべきことを的確に指導できるようになるわけです。
丹尾 先生が作成してくださったオリジナルプリントも役に立ちました。入試直前は、そのプリントだけを見直していました。
塚原 医学部入試で実際によく出る形式の問題を集めたプリントですね。
丹尾 私が間違えた問題をピックアップしたプリントも作ってくださり感謝しています。
前野 授業でも、医学部入試に特化した演習を積んでいます。例えば、丹尾さんの受験校の中に、空所補充問題が頻出している大学があったのですが、苦手にしていたので、1カ月間、重点的に指導してもらいました。逆に、受験校で出題されない英作文の演習は一切行っていません。
塚原 一般的な問題集では、空所補充問題はあまり多く載っていません。過去問を始めると、慣れていないので、こんなタイプの問題が出るのかと、焦る生徒もいます。それを避けるために、早めに手を打つことが大切になります。
前野 なお、メディカルラボの英語の授業は、読解と文法で別の講師が担当します。読解の授業では、いわゆる王道の読み方を学び、文法の授業では、知らない単語が出てきて内容が十分に理解できなくても、ルールで解ける方法を教わります。2パターンの方向からアプローチする戦略を身に付けることで、入試本番でどんな問題が出されても、パニックにならずに対応できるようになるのです。
塚原 私は文法の担当ですが、授業で長文を詳細に読み込むことはありません。それは読解の授業でやっていることであり、文章が理解できるのなら、内容から問題を攻めればいいわけです。けれども、内容が分からないときにどうするか。私は「形から解ける」と言っているのですが、答えだけを探すアプローチの方法を教えています。過去問演習を重ねる中で、その方法も着実に身に付けることができます。
本音が言える面談仲間の存在も支えに
前野 メディカルラボでは、月1回、担任が面談を実施しています。丹尾さんは、自分を抑えて、周囲に気を遣う性格なので、面談では、不安や不満も聞いて、本音を吐き出してもらえるように心がけていました。当然、それなりに不安も抱えているでしょうから、「絶対合格できるレベルに達しているから大丈夫。先生たちもそう評価している」と励ましていました。
丹尾 私は面談をとても楽しみにしていました。毎日、長時間勉強しているので、面談で1時間、愚痴を言いまくることが、いい気分転換になり、また頑張ろうという意欲がわく場でもあったからです。精神的に支えていただいたという思いが強く、担任の前野先生は、私にとって「第二の親」のような感じです。
前野 実は、お母さんとも緊密に連絡を取り合っていたのですよ。丹尾さんが体調を崩したとき、お母さんが早く帰宅するように言っても反抗されるだけなので、私から指示してほしいと依頼されたこともあります。頻繁に電話していたので、声をお聞きしただけで誰からの電話か、すぐに分かるようになったほどです。体調管理、メンタルケアの面で、保護者との連携はとても重要なことだと考えています。
丹尾 仲間の存在も大きな支えになりました。小規模な校舎なので、すぐに親しくなり、皆が真剣に勉強している姿が刺激になりました。講師や教務スタッフの方々とも気軽に話ができる雰囲気があります。厳しい受験勉強を乗り切る上で、そうした周囲の環境は大切な要素になると思います。
生徒の学力特性を踏まえた的確な「マッチング指導」
前野 医学部は大学によって出題傾向がそれぞれ異なります。1対1授業で生徒と接している講師は、生徒の学力特性を詳細に把握していますから、チームで総合的に検討して、合格可能性が高い大学を選ぶ戦略を立てます。私たちはそれを「マッチング指導」と呼んでいます。
丹尾 本当に的確な受験校選びのアドバイスでした。私は最後まで数学が苦手で、不安を抱いていました。愛知医科大学に合格できたのは、記述式の出題形式が私に合っていたからです。解き切るのは無理でも、分かるところまででいいから解いて、部分点を稼ごうと、粘り強く取り組みました。メディカルラボの先生の予想問題的中率がすごいと評判で、実際に予想問題が、ほぼそのまま出題された大学もあります。先生への絶対的な信頼感があったので、先生のアドバイスに従って、出題される可能性の高い問題は、直前まで類似問題を反復練習し、見た瞬間に分かるような問題を増やそうと努力を続けました。
前野 もちろん、過去問演習の結果などから、生徒と入試問題との相性は判断できます。ただし、本番の入試を受けてみないと絶対確実とはいえません。突然、出題傾向が変わるケースも皆無ではないからです。それに、これだけ医学部が難化している状況では、滑り止め校など存在しません。ですから、受験校を絞り込みすぎないようにしています。丹尾さんも実際に13校受験しました。ハードだったとは思いますが、合格可能性を高めるためには、必要不可欠なことなのです。
地域に根差した医師を目指したい
塚原 医学部に入学して、どんな学生生活を送っていますか。
丹尾 大学に入ったら、少しは遊べるのではないかと期待していたのですが、医学部での生活は想像していた以上に大変です。毎日、授業でびっしり埋まっていて、遊ぶ余裕なんてありません。けれども、すべてが医師になるために必要な授業であり、充実感を感じつつ学んでいます。
前野 興味を持った授業はありますか。
丹尾 愛知医科大学では、1年次に、さまざまな医療現場に触れる「早期医療実習」があります。先日は在宅医療の現場を体験しました。私は将来、地域に根差した医師になりたいと考えていますから、とても貴重な機会になりました。患者さんが自宅でリラックスした状態で治療を受けている姿を見て、在宅医療のメリットを改めて感じました。また、患者さんと同じ視点で接するように心配りしている医師に感動し、私もこんな医師になりたいという思いが芽生えました。
前野 最後に、これから医学部を目指す皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
丹尾 受験勉強は辛く、厳しいものかもしれませんが、医師を志すなら、大学入学後もさらに勉強が必要ですし、医師になってからも、生涯学び続ける姿勢が要求されます。受験勉強は、これから長く続く学びの第一歩にすぎないという覚悟を持って、頑張ってほしいと思います。
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