同校の英語教育は、国際的に活躍している人たちから高い評価を得ている。次期学習指導要領から、小学校で英語が教科化されるが、同校では1年生から英語の授業を行っており、6年間で英検®3級を全員が取得し、そのうち3割近くの児童が準2級あるいは2級まで取得するほどの英語力を育成している。
最大の特色は、「英語のシャワー」ともいうべき豊富な時間数だ。英語の授業自体は、1年生から6年生まで週に2時間あるが、音楽、図工、体育の授業には外国人英語講師が入り、教科の教員とのチームティーチングにより、英語で各教科を教えるイマージョン教育を行う場にもなっている。
これらを合計すれば、英語に触れる授業が週に10時間ほどあることになる。しかも、外国人英語講師はランチにも同席するほか、各種学校行事にも参加するため、学校生活のあらゆる局面で英語のシャワーを浴びることができるわけだ。
「ですから、本校の子どもたちには英語への抵抗感がまったくありません。私も朝礼は英語で始めますし、司会を務める児童も当たり前のように英語で話し始めます。学校生活の中に英語での会話が当たり前のように入っているのです」(飛田校長)
英語教育のもう1つの特色は、英語をツールとして教えている点だ。外国人英語講師の出身国は英米豪などにとどまらず、ドイツやチェコ、ハンガリーなど様々だ。英語を母語ではなくツールとして獲得した人たちだからこそ、細かな発音や文法にこだわり過ぎず、コミュニケーションツールとしての英語を教えることに長けているともいえる。
「『聞く』『話す』力は、6年間の英語のシャワーでかなりのレベルに達します。今後は、高学年から『読む』『書く』力の強化にも力を入れ、4技能をバランスよく育てていきたいと考えています」(飛田校長)