医学部 塾・予備校活用ガイド
2026.01.23
【富士学院】
医学部合格の先を見据え
「良医を育てる」比類なき教育で
未来の医療に貢献する富士学院
毎年2人に1人以上の医学部進学実績を誇る富士学院は「教え育む」という教育理念を掲げています。医学部専門予備校の枠を飛び越え、学力向上と人間教育の両輪で将来の良医を育む教育について、村田慎一学院長にうかがいました。
医学部予備校 富士学院
村田 慎一 学院長
新課程入試初年度も 過去最高の合格実績を達成
―毎年、過去最高の合格者数を更新してきましたが、2025年度入試の結果を教えてください。
2025年度の医学部医学科 入試では、延べ666名が最終合格を果たし、今年度も過去最高を 更新しました。医学科専願者の実数 は663名で、そのうち395名が 合格し、実数での合格率は 59.6% と、こちらも過去最高を更新して います。2024年度は 58.4%、 2023年度は 58.0%であり、毎年2人に1人以上が医学科に合格しています。ただ延べ人数のみを公表するのではなく、嘘偽りのない合格者実数を公表することが、富士学院の方針です。
少子化により 18歳人口の減少が進んでいる中でも、医学部は安定した志願者数を保ち、高倍率が続いています。そのような厳しい状況下で迎えた新課程初年度の入試でも、着実に合格へと結びつけられたのは、医学部入試の変化に応じた対策で指導を行ってきたからです。
―2026年度入試は新課程入試2年目となりますが、どのような指導をされてきましたか?
共通テスト導入以降、問題文量が増加し、読解力が求められているのは周知のとおりです。そのため、問題文を正確に読み取る国語力の養成に注力してきました。
富士学院では、この国語力を身につけるために年間を通して、全生徒が小論文の授業を受講します。現在の医療や社会の出来事を学びながら、論述のトレーニングを行い、国語力を高めていきます。このトレーニングによって、授業を聞く力、ノートにまとめる力、答案を書く力に加え、医学部受験の面接で自分の考えを適切に伝える力も養われます。さらに、富士学院独自の取り組みとして毎朝、授業前に新聞記事の要約や、感想を書く「新聞視写」を行い、読解力の強化を促しています。
―質の高い講師陣がチーム体制で指導されているそうですね。
富士学院では、出身大学や経歴のみで講師を採用するのではなく、業界最難関を自負する4段階の選考試験(書類選考・筆記試験・模擬講義・面接)を実施し、講師を選抜しています。これらすべての選考をクリアした人のみが、「教え育む」教育のできる富士学院講師として教壇に立つことができます。生徒の学力は科目ごとにばらつきがあるため、今、力を入れるべき学習内容は何かを講師全員で情報共有し、チーム全体で進むべき方向性を定めます。そして、最も合格の可能性が高い受験校を選び出し、それに応じた最適な学習対策を講じることができるのもチームだからこそ可能であり、それを実現できているのは、この厳しい選考試験があるからこそです。
生徒一人ひとりに担任講師と担当教務が付いて、指導す る各科目の講師と共に「チーム」をつくり、課題点や指 導方針を共有しながら、指導を行います
医師になるための意識付けや自覚を促す様々な取り組み
―─富士学院では医学部合格へのサポート情報誌『あしたのひと』を、在校生に限らず無料で配布されていますが、どのような意図で制作されているのですか?
『あしたのひと』は2015年に創刊し、今年で第17号を刊行しています。内容としては最先端医療のトピックや入試の総括、医学部訪問レポート、現代医学の原点を築いた医療界の偉人を紹介するコーナーのほか、診療科の紹介では富士学院卒院生の医師が登場し、医療現場の写真とともに仕事内容等を紹介しています。また「合格感動ストーリー」では、前年度合格者の中から1名をピックアップし、合格までの軌跡を教務担当職員が執筆しています。厳しい成績状況から見事合格を勝ち取るまでのリアルな過程は、同じ悩みを抱えながら勉強している受験生にとって、大きな励みになると思います。
本紙刊行にあたり、「デジタル化してもよいのでは?」という声もあります。ですが、あえてアナログの紙媒体にこだわるのは、物事の行間を読める人になってほしいからです。画面を通して見るだけのデジタルでは伝わりにくい「思い」を読み取る力は、患者に向き合う医師にとっても欠かせない力だと考えています。
もちろん、業務効率を高めるためのデジタル化は必要です。しかし、生徒のやる気を覚醒させるスイッチは「デジタル」ではなく、やはり「アナログ」的な教育にあると思っています。富士学院に入学する生徒の中には、生活習慣の改善が必要な生徒も一定数います。彼らは、生活リズムを崩したときにそれを突破させてくれる人と出会えなかっただけなのです。『あしたのひと』も講師・職員も、とにかく富士学院は生徒に関わろうとする力が強い学院です。多方面から生徒を覚醒させる様々なスイッチを用意しています。
―医学部でも総合型選抜が増加していますが、特別な対策は必要ですか?
医学部の総合型選抜や学校推薦型選抜では、一般選抜同様に学力も問われるので入試科目の対策は必要です。そのうえで、高校で何に取り組んできたかが重要になります。勉強だけでなく、部活動などの課外活動にも力を入れ、「頭が良いだけ」の人間にならないことが大切です。医師には、社会に関心を持ち、多様な価値観を理解しながら患者に寄り添える人が求められているからです。生徒にはよく、「医師になれば、心身を病んで弱っている人と常に向き合うことになります。しかし、患者は初対面の医師の頭の良さは知りようもなく、安心して治療を任せられる人を求めます。その第一印象は、その人の人生から滲み出るものだから、学生時代からしっかりとした人間形成の土台を築くことが大切なのです。」と伝えています。
未来の良医を育てるために 情報発信は惜しみなく
医学部を目指す生徒・保護者のための医学部合格サポー ト情報誌「あしたのひと」(年1 回発行・非売品)。
2015年創刊。医学部や医師を目指す上で幅広いアングルからの刺激と感動に満ちた情報発信を行っています
―─高校や大学との連携に力を入れていますね。
これもすべて「良医を育成する」という理念の一環で、富士学院では将来の医療を担う若者たちに、学院生に限らず医師を目指すうえでの意識付けや心構えを伝えたいと考えています。デジタル社会が進む一方で、地域によっては医学部受験に関する情報が不足している現実もあります。また、高校ではあらゆる学部の進路指導を担っているため、医学部に特化した指導を行うことは容易ではありません。そこで富士学院では、高校の進路指導教員を対象とした医学部入試の勉強会「医学部入試研究会」をはじめ、高校からの依頼に応じて生徒向けの「校内医学部入試セミナー」や「面接指導」など幅広いサポートを行っています。
校内医学部入試セミナーでは、医学部入試の現状をはじめ、面接や小論文の重要性、合格に直結するポイント、合格事例などを生徒に分かりやすく伝えています。開催後のアンケートでは、「富士学院ならではの情報量で、生徒たちの意識に変化が見られた」「多くの生徒にメッセージが響いた」など好評をいただいています。富士学院は全国に広がる10校舎すべてを直営で運営している強みを生かし、全国の医学部に関する情報を網羅的に共有しています。長年積み重ねてきた合格ノウハウと最新の入試情報は、高校の先生方からも高く評価されており、セミナーは2025年実施だけでも全国で延べ100校を超え、これまでの累計で500校以上で開催してきました。
医学部入試は情報戦です。毎年多くの変更点があり、いち早くその情報を得ることが入試対策には欠かせません。また、例えば「私立は学費が高いから」と難関の国公立大学に選択肢を絞ってしまい、その結果、医学部進学を諦めてしまう受験生も少なくありません。ですが、学費や生活費を全額支援してくれる私立大学があると知っていれば、合格のチャンスを広げることができるのです。こうした受験情報の格差を縮めることが、最終的にはより多くの良医を社会に送り出すことにつながると考えています。
なお、セミナーでは富士学院の宣伝などは一切行わないため、高校から驚かれることもありますが、その姿勢こそが信頼につながっていると感じています。実際に、県外から高校ぐるみで生徒・保護者・先生がバスで校舎見学に訪れてくださったり、医学部志望者向けの保護者会を実施してく ださる高校もあります。こうした予備校の枠を超えた取り組みもまた、目先の受験だけでなく「良医を育成する」という目的があってこそ続けている活動なのです。
大学からのご依頼を受け、医学部や医科大学のオープンキャンパスで入試対策講座を行っています
―大学との連携も盛んですね。
はい。各大学のオープンキャンパスで、その大学の入試過去問題の解答・解説を富士学院の講師が行う「入試対策講座」を毎年行っています。2025年度は、昭和医科大学、東海大学、藤田医科大学、愛知医科大学、久留米大学で実施しました。さらに、昭和医科大学では、医学部、薬学部、歯学部、保健医療学部のすべての推薦入学者に行う「入学前準備教育」を、大学のカリキュラムの一環として毎年、富士学院が担当しています。
さらに大学や医学部教授のご協力で、医学部の模擬授業を本学院で行っていただき、受講生の医師になるための意識付けや、モチベー ションの向上を促しています。
こうした取り組みが、実は『あしたのひと』の医学部訪問レポートでも役立っています。ホームページには書かれていない最新の医学部情報を取材でお答えいただけるのは、各大学と長年培ってきた信頼関係があるからだと自負しています。
医学部現役合格を目指すサポートの一環として、 全国の高等学校と連携し「医学部入試研究会」や 「校内医学部入試セミナー」も行っています
―─医学部予備校なのに、受験指導にとどまらず多彩な活動を行うのはなぜですか?
先述のとおり、富士学院の生徒を含む全国の医学部志望者や医学生が、良医への道を歩むことを心から願っているからです。何度でも繰り返しますが、富士学院の目標は、医学部進学を経て良医になる人をより多く育てることにあります。そのため、情報は惜しみなく発信しています。また、発信することで情報収集にもつながるので、私たちにとっても有益なのです。
―─OB会があるのは、予備校ではめずらしいことです。
富士学院出身の医師・医大生からなる「富士OB会」は、卒院後も出来る限りサポートしたいという思いから、2007年に発足しました。現在は順天堂大学特任教授・天野篤先生を顧問に迎え、2025年4月時点で1,854名が会員登録し、毎年増え続けています。
また、2025年4月には「OB会専用サイト」も開設したことで、よりOB同士が縦にも横にもつながりやすくなりました。地域ごとに天野教授によるOBメンバーに対しての講演会や懇親会なども行っていますが、このOB会は今後、医療業界全体にも大きく貢献できるものと考えております。
上皇陛下執刀医を務めた順天堂大学医学部 天野篤特任教授による 「自立講座」。
医師になるという意識付けのために教育の一環とし て、毎年各校舎で行っています
「OB会専用サイト」。富士学院卒院生のための完全会員制サイ トとして、同じ医大の先輩や学院在籍時のOBを検索してつながることができます
医学部受験合格の秘訣は 決して諦めないこと
―医学部志望者にメッセージをいただけますか。
他の学部と違い、医師という職業を前提として試験に臨む医学部受験は、いわば就職試験のようなものです。そのことを理解したうえで、なぜすべての医学部で面接が行われているのか、そして自分はなぜ、これほどまでに勉強をがんばって医学部に入りたいのかを、ぜひ改めて考えてほしいと思います。将来医師として、間違いのない診療を行うためには確かな学力が必要です。しかし、勉強ができるだけでは人を救うことはできません。人に寄り添える人間性と確かな学力、その両方を、受験勉強を通して高めていってください。
医学部受験は、「合格」か「不合格」ではなく、「合格」か「諦める」かです。諦めずに夢が叶うことを心から願っています。そしてわからないことがあれば、何でも富士学院に相談に来てください。
※本記事は『日経ビジネス 特別版 WINTER.2026〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。
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