医学部 塾・予備校活用ガイド
2019.03.18
【大阪医歯学院】新システムの導入で、さらにパワーアップ!医学部合格を強力にサポート !
新システムの導入で、さらにパワーアップ !
医学部合格を強力にサポート !
2018年は多浪生や女子に対する不適切入試が社会的問題となり、医学部受験を取り巻く環境が大きく揺れ動いた年でした。このような中、「情報に躍らされることなく、36年の経験をさらにパワーアップさせた新システムで、受験生をサポートしたい」と語る、大阪医歯学院の北原裕司理事長。これまで数多くの生徒を医学部合格に導いてきた同学院の新システムとはどのようなものでしょうか。北原理事長にインタビューしました。
※本記事は『日経メディカル/日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 WINTER.2019年1月〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。
個別指導とプチアクティブラーニングの導入
―最近、社会問題となっている医学部の不適切入試についてどう思われますか?
北原 私たちが扱う医・歯・薬・獣医学部はいま、大きな曲がり角を迎え、全てにさまざまな問題を抱えています。中でも医学部入試のあり方が次々に問題視され、これからの受験にも影響はないとは言えません。しかし私たちは、これらの情報に躍らされることなく、授業方法や学習方法、受験方法を36年の経験でさらに煮詰めた「新システム」で、この難局に立ち向かいたいと考えています。私たちの使命は、医学部合格をサポートすることですから。
ー新システムについて教えてください。
北原 二つあります。一つは「個別指導」の強化です。本学院の学習はあくまでも「少人数クラス授業」が基本です。しかし、子どもの頃から個別指導に慣れている生徒も増えてきたため、時代に合わせて「全個別プラン」と「コンビプラン(個別指導+少人数クラス授業)」を導入しました。個別指導は、弱点を克服するのに最適な授業方法です。一人ひとりのレベルに応じた学習が可能なため、基礎学力を養うのに適しています。また逆に、得意科目をパワーアップさせたい場合にも有効です。よりハイレベルな問題に取り組むことで、超難関大学を目指すことが可能です。
ーもう一つは?
北原 「プチアクティブラーニング」です。これは従来から「少人数授業」で行ってきた方法を、ネーミング化することで意識的に取り組んでいきます。アクティブラーニングとは、聞くだけの受け身の授業ではなく、生徒自らが考えながら学ぶ能動的な学習方法です。一つのテーマをグループディスカッションすることで、他人の考え方や新たな課題の発見につながっていきます。本格的なアクティブラーニングに取り組もうと思えば、時間がいくらあっても足りません。私たちのような時間に制限のある学習塾では不可能です。そこで「プチアクティブラーニング」として、講師を中心に能動的な授業を展開していきます。
ープチアクティブラーニングは講師の力量が問われるのではないですか?
北原 本学院の講師はすべて指導実績のあるベテラン講師です。個別授業塾の中には、大学生が指導しているところもありますが、本学院には学生の講師は一人もいません。また、ベテランといえども個々によって指導のばらつきがあります。そこで30年以上にわたって生物を教えてきた経験を活かして、私自身が各授業を回り、指導方法に関して各講師にアドバイスを行っています。
勉強する姿勢を身につけ継続する力を養う
ー医学部受験が過熱するにつれ、医学部受験に特化した予備校や学習塾が増えてきました。そのような中で、業界のパイオニア的存在として36年間の長きにわたって人気を得ている理由はどこにあるのでしょう?
北原 医師を志すすべての人たちを受け入れ、合格に導いてきた実績ではないでしょうか。正しい方法でコツコツと勉強すれば多くの人が合格することができます。大切なことは継続する力です。
ーそれが一番難しいのでは?
北原 本学院には優等生タイプもいれば、親に連れられてしぶしぶやってくる生徒もいます。中には机にジッと座っていられない生徒もいます。そのような生徒には、医学部受験に取り組む前に、まず「勉強する姿勢」を身につけることから始めます。あらゆるものがIT化されている今の時代は、勉強にもITが導入されていますが、教育の主体はあくまでも「人間対人間」だと思います。そのため、まずは生徒たちとのコミュニケーションを積極的に図り、考え方や将来像をじっくり話し合って、モチベーションの維持に努めています。生徒たちにアンケートをとると、「担任や学院スタッフがどんな相談にも親身になってくれたので精神面で大きな支えになった」「先生との距離が近いので、いつ質問に行っても理解するまで教えてくれた」という声が多いのですが、これこそが本学院の本質ではないかと思います。
独自の指導システム 「トライアングル・メソッド」
ー指導システムについて教えてください。
北原 3つのTから始まる「トライアングル・メソッド」という独自のシステムを導入しています。集団授業(Teach)はすべて5〜10人の少人数制で行います。一方通行の授業ではなく、生徒一人ひとりに問いを投げかけ興味を引き出し、考える力を養う発問型の授業ですが、これを「プチアクティブラーニング」と称してさらに強化していきます。2つ目のTは復習・練習(Train─ing)です。入試では「たぶん理解できた」は通用しません。白紙の状態から、制限時間内に完璧に仕上げる必要があります。そのためには訓練しかありません。本学院では授業後に必ず課題を与え、どの問題にどれくらいの時間をかけ、どのように解けばいいのかをアドバイスしています。
そしてテスト(Test)です。週末にテストを行い、その週に学んだ内容の理解度をチェックします。理解が不足している箇所は個別指導でフォローし、知識の完全定着を図ります。この3つのTを繰り返すことで、医学部合格を目指します。
ー小論文対策はどのように行っていますか?
北原 週2時間の授業を設けています。最近はIT化の進展により、漢字の変換のみならず文章作成も非常に楽になりました。しかし入試は手書きです。手書きで文章を書くことに慣れていないと、小論文はもちろん記述式の入試問題にも対応できません。そのため、小論文はかなり力を入れて指導しています。
理想は「全人教育」医学部合格の先を目指したい
北原 小論文とともに重きを置いているのが、面接対策です。特に「人を診る」臨床医にはコミュニケーション力や表現力が欠かせません。面接力は受験対策だけではなく、将来、医師として活躍するためにも身につけておきたい大切な要素です。昨今の医学部受験を取り巻く環境が、学力偏重主義に陥らないかいささか危惧するところですが、私たちは医学部合格の先にあるいい医師を育てたいという思いを持って、これからも全人的な人間力の養成を行っていきたいと思います。
ー最後に、医学部をめざす受験生へメッセージをお願いします。
北原 本学院は入学テストを行わないため、偏差値40台や、再受験の生徒も毎年入学してきます。それでも飛躍的に成績を伸ばし、医学部合格を果たす生徒が多くいます。「トライアングル・メソッド」と一人ひとりに常に声をかけて勉強を促す「心の教育」の成果だと思います。ICTやAIの影響が教育にも及ぶ中、効果的な勉強法と徹底的なサポート体制で取り組めば必ず医学部に合格できます。一度や二度の失敗で夢をあきらめず、ぜひチャレンジしてください。
Message
大阪医歯学院 顧問医師
(なかがわ中之島クリニック院長)
中川 晶氏
●奈良県立医科大学医学部卒業
●心療内科医・精神科専門医・臨床心理士
●京都看護大学大学院特任教授
●奈良学園大学保健医療学部客員教授
●京都大学・大阪大学医学部講師
●日本保健医療行動科学会会長
コミュニケーション能力
医学部は相変わらず狭き門らしい。確かに医学部に入学してくる学生を教えていると偏差値が高いのはよく分かる。問題解決能力も高いし大人しい。しかし時々、果たしてそれだけでいいのだろうかという疑問が頭をもたげる。少しコミュニケーション能力の低い学生が増えているように感じるのは筆者だけだろうか。近年、チーム医療がますます重要になっているが、医師はそのかなめの役割を果たさねばならないことが多い。また患者さんの権利意識も昔とは比較にならないくらい高い昨今、この学生たちに果たして医師が務まるのだろうかと不安になることがある。偏差値が高ければ他の特性がどうあろうと医学部には入れるし、医師国家試験も合格出来る。しかし、偏差値だけで医師になってしまうと、これからの時代は苦労するかもしれない。コミュニケーション能力はある程度生来的だがトレーニングで改善出来る部分が大きい。現在の教育体制は知的トレーニングが圧倒的に優勢でコミュニケーションの苦手な学生への配慮が十分ではないことが多い。そんな中で、本人が医学部進学を目指すならば心理的な特性も配慮しながら支えて行こうとする大阪医歯学院の存在は頼もしい。
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