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2023.07.14

【チェコ国立大学医学部】 VOICE 先輩医師の声 ~ チェコから日本の医師に

ドクターズドクターと言われる

専門医になりたい。

鍋島 舜孝 先生
(なべしま・しゅんこう)

竹田綜合病院勤務
マサリク大学2022年卒

 

初期研修医。チェコの医学部を意識し出したのは高校生の時。
英語で医学を学べることに惹かれ、進学を決意。

 

鍋島先生のインタビュー動画
https://www.youtube.com/channel/UCS4eYj-yd8Mz8Unty6mpbqw

日本の医師国家試験に合格して、お気持ちはいかがですか。

 率直な気持ちとしては、やはりホッとしています。チェコ医学部で勉強してきたものが、日本の国家試験という別の形で求められるので、アプローチを変えながら、試行錯誤して勉強をする半年でした。

 

 そして、私にとっては、チェコで学んだ医学が、日本でも十分通じると実感した瞬間でもありました。

チェコ医学部をめざしたきっかけは何ですか。

 チェコ医学部を意識し出したのは高校生の時です。日本の医学部に行くという選択肢もありましたが、幼少期に米国に住んでいたこともあり、英語で医学を学べるチェコ医学部に行くことを決意しました。

 

 マサリク大学での勉強は決して楽な道ではありませんでしたし、実際につまずくこともありましたが、「絶対に良い医師になる」という強い気持ちで日々の小テストや期末試験、実習に取り組むことで無事に卒業でき、日本の医師国家試験にも合格するとができました。

 

 現在は初期研修医として竹田綜合病院で勤務(研修)しています。竹田綜合病院は、私が生まれ育った福島にあり、今はここで働けることを大変嬉しく思っています。まだ、病院での研修は始まったばかりですが、ゆくゆくは麻酔科医、放射線科医、病理医などのドクターズドクターと言われる専門医になりたいと考えています。

マサリク大学

チェコ医学部を選択して良かったことはありますか。

 チェコの大学はとても教育熱心で、先生方が本気で学生に向き合ってくれているというのは在学中から感じていました。その分、進級は厳しく試験で不合格だったこともありますが、それはつまりまだまだ勉強が足りていなかったということですので、良い医師になるためには必要な過程だと思います。

 

 また、マサリク大学には多様なバックグラウンド、文化的背景を持つ学生が世界中から集まってきているため、自分自身の知見を広めることができたこともとても良かったです。

チェコ医学部を志す方々へ一言お願いします。

 チェコの医学部に進学をするということは、もちろん簡単な決断ではないと思いますし、実際に入学してからは険しい道のりです。ただ、少しでも海外で活躍したい、英語で医学を学んでみたい、自分で道を開拓してみたいという人であれば挑戦してみる価値はあると思います。

 

 同じ医学を勉強しているので、日本の国家試験に合格すれば日本でも医師になれます。実際に私は現時点でEUと日本の医師免許を持っており、どちらかに必要以上に縛られることがないという利点はあると思います。チェコでの学びに少しでも興味があれば、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

※本記事は『日経ビジネス 特別版 SUMMER.2023〈メディカルストーリー 教育特集号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

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