医学部入試情報
2022.05.31
和歌山県立医大に全国初の「産科枠」を設置
全国的に産科医や小児科医などが不足する中で、和歌山県も例外ではなく、和歌山県立医科大学では令和5年度医学部医学科入試に「産科枠」「小児科枠」「精神科枠」を新設することになった。「産科枠」は全国初となる。
和歌山県立医科大学によると医学科入試の学校推薦型選抜の県民医療枠Bに3名程度の産科枠を、一般選抜(前期)の県民医療枠C(不足診療科枠=産科・小児科・精神科)に2名程度の募集枠を設ける。地域枠での合格者には奨学金が支給される代わりに卒業後9年間は和歌山県内の地域中核病院に勤務することが義務付けられる。なお、選抜方法の詳細は7月公表予定の「令和5年度入学者選抜要項」で発表される。
和歌山県では医師の約5割が北部の和歌山市に集中して、南部の多くの地域で医師の不足が深刻化している。特に産科医の不足は深刻で、県立医大の今年の卒業者には産科医志望は一人もいなかったという。
和歌山県立医大では志の高い多くの人達に受験してもらいたいと期待している。