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2017.01.20

【医学部進学マネーガイド/STEP4】教育ローンで補う

※本記事は『日経BPムック2017/日経メディカル「医学部進学ガイド」 』(2016年10月発売)に掲載されたものです。

日本政策金融公庫などまずは公的ローンを検討

医学部進学のためのマネーガイド moneyのイメージ

 奨学金制度や特待生制度を利用してもまだ足りない場合、教育ローンも検討したいところ。教育ローンには、公的金融機関が貸し付けるものと、民間の銀行や信用金庫などが貸し付けるものがあり、金利負担の少ない公的ローンを借り、それでも足りなければ民間ローンで補うのが一般的です。

 公的な教育ローンで代表的なのは日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)で、融資は学生1人につき最高350万円まで。返済期間は最長15年で、固定金利型で利率は年1.81%です。なお、母子家庭や父子家庭または世帯年収が200万円以内の場合は年1.41%の優遇金利が適用されます。

民間の教育ローンでは医学部向け商品も

 民間であれば労働金庫の教育ローン(証書貸付型)を検討してみるのも手。中央労働金庫(中央ろうきん)の場合、融資額は最高1000万円。労働組合や国家公務員・地方公務員等の団体など、一定の条件を満たしていれば、変動金利型で年2.20%、固定金利型で年2.40%という優遇金利が適用されます。

 民間では教育資金専用のローンを商品化しています。例えば、三菱東京UFJ銀行の「ネットDE教育ローン」はインターネットで簡単に申し込めます。通常の融資額は30~500万円ですが、医歯薬系学部・研究科に進学するための資金は最高1000万円まで借りられ、変動金利型のみで利率は年3.975%です。

 なお、三井住友銀行の教育ローン(有担保型)など、民間の教育資金専用のローンのなかには、将来的に子どもが返済を引き継ぐ「親子リレー返済」を利用できる商品もあります。

◆公的金融機関の教育ローン

日本政策金融公庫教育一般貸付(国の教育ローン)

 融資金額   350万円以内
 融資条件  融資の対象となる学校に入学・在学する子どもの保護者で、世帯年収(所得)が以下の金額
  以内の者
【子どもの数】
 1人※
 2人※
 3人
 4人
 5人
【世帯年収上限(事業所得者)】
 790万円(590万円)
 890万円(680万円)
 990万円(770万円)
 1090万円(860万円)
 1190万円(960万円)
 ※特定の要件を満たせば、上限が990万円(770万円)まで緩和される
 融資期間  15年以内(交通遺児家庭、母子家庭、父子家庭または世帯年収〈所得〉200万円〈122万円〉
  以内の者は18年以内)
 利率  固定金利年1.90%(保証料別)母子家庭、父子家庭または世帯年収〈所得〉
  200万円〈122万円〉以内の者は固定金利年1.50%(保証料別)
 措置期間  在学期間中は、利息のみの支払い(元金据置)が可能
 返済方法  元利均等返済
  ※ボーナス月(年2回)の増額返済も可(最大で融資額の1/2まで)
 担保・保証人  公財)教育資金融資保証基金による保証
  ※連帯保証人による保証も可

◆子・孫への教育資金援助が 1500万円まで非課税に!

 2013年度の税制改正で、30歳未満の子や孫に教育資金を一括して贈与する場合、1,500万円まで(※)非課税となるという制度ができました。贈与された教育資金の使途については、子・孫(受贈者)名義の口座を開設した金融機関が学校の領収書等で確認し、書類を保管します。なお、この口座等は孫等が30歳に達する日に終了します。

※学校等以外の機関に支払われる金額の上限は500万円

※記事の情報はすべて2017年1月8日現在のものです。

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