~合格までの道のり~
ドクターヘリ
1999年から1年6か月にわたり、当時の厚生省の試行的事業として運航が開始されました。その後、2001年より厚生労働省の「ドクターヘリ導入促進事業」として開始され今日に至ります。
多彩な入学試験を実施
希望や特性に応じて受験が可能
人間性豊かな「良医」を育てることを理念とする東海大学医学部医学科では、多彩な入試で、様々な個性を持った学生を受け入れている。人物重視型の「医学部医学科総合型選抜(希望の星育成)」(旧AO入試)や、大学生や社会人なども受け入れる「一般編入学選抜」に加え、2月に実施する学力系入試に関しても、「一般選抜」「大学入学共通テスト利用選抜」「神奈川県地域枠選抜」「静岡県地域枠選抜」と、6種類の試験を実施している。
「一般選抜」は最も募集人員の多い入試で、東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の6都市で受験できる。一次選考は2日間用意されており、両日とも受験または都合の良い日を受験してもいい。両日受験した場合は、合計点の高い日の結果が合否判定に用いられる。試験は英・数・理の3教科。理科は物・化・生の3科目から1科目を選択するが、標準化(偏差値)採点が行われるため、科目間での格差は生じない。最も一般的な入試方式として、まずは抑えておきたい。
「大学入学共通テスト利用選抜」は、一次選考の合否を大学入学共通テストの成績で判定する試験で、全国どの大学入学共通テスト会場でも受験できるため、地元近郊で受験できるメリットがある。試験科目は英(リーディング・リスニング)・数・理の3教科で、理科は物・化・生から2科目選択する。検定料金も「一般選抜」より安価だ。
「神奈川県地域枠選抜」および「静岡県地域枠選抜」は、いずれも地域医療に従事する明確な意思を持ち、卒業後に一定期間、それぞれの県が指定する地域医療機関で働くことを希望する受験生を対象とする入試だ。「神奈川県地域枠選抜」は神奈川県出身者に限られるが、「静岡県地域枠選抜」は出身地に関わらず、誰でも受験可となっている。一次選考は「大学入学共通テスト利用選抜」と同様、大学入学共通テスト利用選抜の成績で判定され、入学後に各県から修学資金の貸与を受けることができるため、地域医療に興味がある受験生は挑戦してみる価値があるだろう。
医学部のキャンパスで受験する2月の学力系入試の二次選考は
一次選考の併願合格者も1回の受験でOK
(注)新型コロナウイルス感染拡大の影響により、入試内容、日程等、変更する可能性があります。変更が生じた場合は、東海大学オフィシャルサイトの受験・入学案内ニュースにて掲載いたします。
一次選考の合格発表は、インターネットのみで行われ、一次選考の合格者のみが二次選考に進むことができる。
二次選考は、東海大学医学部のメインキャンパスである伊勢原キャンパスで実施される。試験日は2日間あるが、受験生はいずれか1日を出願時に選択する。学力系入試のいくつかを併願し、複数の試験で一次合格となった場合でも、それぞれの二次選考(2月)を1回の受験にまとめることができるため、二次選考(2月)は1日受験で済む。他大学を併願する受験生にとっては、試験日程を調整しやすい利点といえる。
伊勢原キャンパスは、小田急小田原線にある「伊勢原駅」が最寄り駅だ。新宿から急行で約60分の距離にあるが、新宿では同じホームから複数の行き先の電車が出ているため、行き先表示には注意したい。また、「伊勢原駅」の2つ先に「東海大学前駅」があるので、そちらと間違えないようにも注意したい。
伊勢原駅からキャンパスまでは、徒歩約15分の距離にある。また、駅の南口と北口の両方から伊勢原キャンパス内にある「東海大学病院」を行き先もしくは経由地としているバスが出ており、約10分間の乗車でキャンパスに到着する。
伊勢原駅周辺には、手頃な価格のビジネスホテルが複数立地している。また、沿線の駅前までは含めれば、かなりのホテルが見つかるため、受験前の宿泊施設に困ることはないだろう。
二次選考(2月)は小論文と面接試験の2種類だ。小論文は午前9時30分〜10時15分までの45分間に、与えられたテーマについて自分の意見を500字でまとめるものだ。面接試験は、10時45分からスタートするが、当然、受験生1人1人を順番に面接するため、当日の指示にしたがって面接を受けることになる。
面接は、一般選抜と大学入試共通テスト利用選抜では、1人10~20分程度の面接が1回、神奈川県地域枠選抜と静岡県地域枠選抜では、1人10~20分程度の面接が2回の設定となっている。いずれの入試も、1回目の面接は、志望動機や医学科に関する一般的な内容が問われ、2回目の面接がある各地域枠選抜は、地域枠に関する内容が問われる設定となっている。
◆Googleストリートビューで伊勢原駅北口からの道順を見る◆
※詳しくはGoogleマップなどでお調べください。
合格発表は受験番号掲示のほか
郵送とインターネットでも実施
二次選抜から約1週間で合格発表がある。合格発表日の午前9時30分から翌日の午後4時までは伊勢原キャンパスに合格者が掲示されるほか、速達で合格通知が郵送される。また、インターネットでも確認できる。
合格発表では、「補欠者」の発表もされ、インターネットや通知では補欠番号が知らされる。「補欠者」は、合格者の入学手続き状況によって、「繰り上げ合格」となる可能性があり、合格となった場合は個別に合格通知および入学手続きに必要な書類等が郵送される。最終的に入学者が確定した段階で、合格通知が届かなかった補欠者全員に繰り上げ合格がない旨が通知される。
なお、正規合格者の場合は学費等を2回に分割して納入する方法も選択できるが、繰り上げ合格者の場合は、一括で全額納入する必要がある。ただし、学費等は合格者も繰り上げ合格者も同額だ。
~合格後の生活~
自分で生活ペースを作っていける喜びと同時に
保護者への感謝の気持ちも生まれる
二次選抜に合格すると、いよいよ医学生としての生活準備がはじまる。最初に決めなければならないのは住む場所だ。東海大学医学部医学科の場合、1年次前期は、週に何日か湘南キャンパスにて他学部生と一緒に受講する教養科目がある。医学部のある伊勢原キャンパスから湘南キャンパスまでは、30分程度で移動が可能だ。そのため、伊勢原周辺にアパートやマンションを借りる学生が多い。
初めての土地で住む場所を探すのは不安も多い。知り合いがいない限り、ネットなどの口コミか、不動産屋の情報に頼る以外に方法はない。だが、東海大学では、提携会社を通じて学生向けのアパート・マンションの紹介を行っている。実際、「入居するかどうかは別とし、家賃や安全性、交通の便などを比較する上で指標の1つになった」という学生もいるほど、地元に密着した情報の信頼度は高い。
入学予定者を対象にした「アパート・学生マンション相談会」も、伊勢原キャンパス内で開催されているので、予定を合わせて参加するといいだろう。伊勢原キャンパス周辺の家賃は30,000〜60,000円が相場で、都心に比べれば経済的な学生生活を送ることができる。
医学部では入学後の勉強が大変だ。先輩からは「ハードな大学生活を楽しみながら送るためには、『住』は重要な要素だと思いますから、あまり無理をしないで、自分が100%リラックスできる部屋を探すことがとても大切だと思います」とのアドバイスも寄せられている。
引っ越しに関しては、業者に依頼するケースもあれば、必要な荷物を宅配便で送り、自分で部屋をセッティングするケースもある。生活に必要な家具、家電、食器類なども、それまで使っていたものをそのまま使う学生もいれば、新生活用に購入する学生もいる。いずれにしても一人暮らしに向けての楽しい準備になっているようだ。
一人暮らしは快適なようで、多くの学生が「自分一人で生活のペースを作れるので気楽に感じた」「自分の時間を自分で管理するので楽しい」といった肯定的な意見を持っている。中には「実家より過ごしやすい」という声も。料理に打ち込んだり、新しい趣味を見つけたりと、学業の傍ら、学生生活をエンジョイしている学生も少なくない。
一方で、「大学生活と並行して炊事・洗濯・掃除をしなければならず、両親のありがたみが非常に身にしみた」という声もあり、自分を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちが生まれることも多い。独り立ちしていくための準備期間として、一人暮らしの経験は貴重なものになるはずだ。
暮らしやすい伊勢原の環境のせいか
徒歩での通学圏内に暮らす学生も多い
伊勢原近辺に住んでいる学生は、大学までの通学時間が短くてすむ。自転車で5~10分、徒歩20分程度といったところが標準的なケースだろう。伊勢原は、東京郊外のベッドタウンとして発展してきた歴史から、住みやすい環境が整っており、一人暮らしで苦労することはほとんどないはずだ。
海と山のどちらにも近く、気分転換にも最適なロケーションといっていい。「休日には、江ノ島までよくサイクリングしています」という学生がいるほか、「小田原、鎌倉、横浜などへの日帰り弾丸旅行を楽しんでいます」という声があるなど、それぞれに余暇を楽しんでいるようだ。都心へのアクセスもいいため、クラシックの演奏会や美術館巡り、舞台観劇など、文化的な生活を楽しんでいる学生も多い。(2019年取材当時)
伊勢原には飲食店も多いため、食事に困ることもない。昼食は大学や病院内のレストランかコンビニ、あるいは近くの飲食店というのが最も多い。夕食に関しては、友人たちと近所の飲食店で楽しむこともあるようだが、スーパーで食材を買ってきて自炊する学生もいる。
日用品などは近所のスーパーやコンビニで事足りるが、小田急線にある海老名あたりまで足を伸ばして買いに出かける学生もいる。生活必需品はほとんど徒歩圏内で揃うため、生活面では恵まれている街といえるだろう。
医学生は勉強が大変なので、時間管理については多くの学生が気をつけている。とくに病院実習が始まると、朝は6時に起床して、7時30分には病棟での実習がスタート。16時に実習が終わっても大半の学生が学内で自習を行っている。その後、アルバイトに行く学生もいるが、帰宅して夕食を済ませ、夜は0時には就寝というパターンが多いようだ。
東海大学は総合大学であり、医学生であってもそのスケールメリットを体感できるのはうれしい。編入制度も15名の枠と大きいこともあり、幅広い年齢層や人生経験を持つ学生も集まっている。その点は、多様な考え方や、経験などに刺激を受け、視野を大きく広げることができるメリットと言える。このメリットは今後、医師として活躍していく上で、大きな財産になるはずだ。伊勢原は、そんな「良医」を育む場所といえるだろう。
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