先輩たちの医学部合格プラン
2016.04.07
『栄東高→千葉大医学部』苦手な暗記を克服した事が合格の秘訣
千葉大学(医)
斎藤 有紀さん
▎他の合格大学
東京慈恵会医科大学(医)、順天堂大学(医)
▎出身中高
埼玉県・私立栄東中学高等学校
▎出身塾・予備校
池袋理数セミナー
医学部受験について
1. 医学部進学を考え始めたのはいつ頃ですか?また、理由・きっかけがあれば教えてください。
初めて「医者になりたい」と思ったのは幼稚園生の時でした。盲腸の手術があり入院した際に、接してくれた医師や看護師の方々が優しく、医療従事者に対し憧れを持ったことがきっかけです。そこから小学校、中学校といく中で、医学の内容(人体の構造や病気の仕組みなど)に興味を持つようになり、また大伯母の死を経験することで、医師として人が病や怪我から立ち直る手助けをしたいとも思いはじめました。そのため、高校に入る頃には、大学は医学部に進学しようと心に決めていました。
2. 現在の在籍大学を志望校に選んだ理由は何ですか?また、どのようにして決めましたか?
臨床が有名であることや、千葉医学のアイデンティティー(「獅胆鷹目行以女手」)に惹かれたためです。また、実家から比較的近い距離にある国立であることも理由の一つでした。
3. 本格的に受験勉強を始めたのはいつ頃からですか?
池袋理数セミナーには中3から通っていましたが、本格的に受験勉強を始めたのは高2からです。
4. 医学部の入試情報はどのような方法で入手しましたか?
- 高校の進路指導室や担任の先生、資料やデータ
- ◯
- 予備校の先生、資料やデータ
- ◎
- オープンキャンパスや進学相談会
- △
- インターネットのウェブサイト
- ◯
- 受験雑誌や書籍
- ◯
- 友達や先輩
- △
よく利用した:◎ 時々利用した:◯ 数回利用した:△ 全く利用していない:✕
5. 苦手科目の克服や、得意科目の伸長にあたって、具体的にどのような対策をしましたか?
苦手科目も得意科目も、まずは基礎の徹底を行いました。英国であれば、単語と文法の暗記。数学ではサワシードを何回も繰り返しましたし、生化は基本の暗記をしてから簡單な問題集を解きました。
私は元々暗記が大の苦手で、池袋理数セミナーに入るまでは暗記から逃げ続けていました。テストも前日になって慌てて一夜漬けするという形で、後に何も残らない勉強をしていました。ですが、池袋理数セミナーに入ってから基礎を暗記し始め、それが定着してくると、成績が驚くほど上がりました。こうなって初めて「考えなければ解けない応用問題」も、基礎の定着あってこそ解けるようになるのだと痛感しました。(それまでは、「理解力さえあれば難しい問題も解ける!」と思い込んでいたのです)
苦手科目は数学でしたが、数学は基礎を学んだ後はひたすら解く→直すを繰り返してパターンを学んでいきました。得意科目の化学では、覚えた知識がどんどん繋がっていくことや、現象に全て理由があることなどがとても面白く、進んでやっていくうちにいつのまにか得意科目になっていました。
6. 1日当たりの勉強時間は平均して何時間でしたか?(高校や予備校・塾での授業は除く)
1時間
7. 受験勉強で一番苦労したことは何ですか?また、それをどのようにして乗り越えましたか?
私は暗記が苦手だったので、これにはずっと苦しめられてきました。
暗記をしていると眠くなってしまうし、繰り返しやらないので定着せずすぐ忘れてしまっていたのです。
理数セミナーでは、口答チェックという形で暗記のサポートをして頂いていました。自分で暗記する時間を決め、その時間覚えた後に先生に口答で問題を出してもらう、というものです。暗記時間を決めることで集中でき、眠くなることもありませんでした。また、自分で説明したり出された問題にすぐ答えるというのはなかなか難しく、その分チェックした内容は頭に鮮明に残りました。
「口答で説明できるくらいでなければ覚えたとは言わない」とよく先制が仰っていましたが、実際、受験という緊張した状態ではそのくらい身に染みついた知識でないと使えないということが、今ではよくわかります。
8. オススメの参考書があれば教えてください。
8. オススメの参考書があれば教えてください。
- 国語
- いますぐ覚える古文単語300 / 駿台文庫
- 数学
- サワシード数学(Ⅰ+A~Ⅲ+C) / 数研出版
- 生物
- 大森徹の最強講義117講 / 文英堂
- 化学
- 化学Ⅰ・Ⅱの新研究 / 三省堂
- 外国語
- システム英単語 / 駿台文庫
9. これから医学部をめざす後輩へ、メッセージをお願いいたします。
当然のことですが、医学部は決して楽に入れる学部ではありません。勉強自体も辛いとは思いますが、受験に対する不安感や思うように上がらない成績に対する焦りなどの方が辛いのではないかと思います。少なくとも私はそうでした。
思い詰まってしまった時などは、家族や友人、学校や予備校の先生に相談することも大切だと思います。時間がもったいない、と思うかもしれませんが、悩みながら勉強するよりは相談し、アドバイスをもらった方がずっと効率良く勉強を進められます。私の場合は、メンタル面でも両親や予備校の友人、先生方にかなり支えられてきました。
最後に、今は辛くても、きっと終われば良い思い出になるし、受験で得られることは沢山あるので、どうか諦めず最後まで頑張ってください。皆さんが見事合格を手にできるよう祈っています。