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2018.07.03

【巣鴨中学校・高等学校】魅力的な出会いが学びの意欲を高める「巣鴨サマースクール」

 巣鴨中学校・高等学校 
魅力的な出会いが学びの意欲を高める「巣鴨サマースクール」

巣鴨中学校・高等学校の画期的な国際教育プログラムが注目を集めている。とくに2017年度にスタートした「巣鴨サマースクール」は、魅力的な外国人講師が揃っている。「この先生方と英語で話したい」「自分のことを伝えたい」という思いが生まれることが、生徒たちの英語学習のモチベーションを高めている。

「モチベーションカーブレッスン」で講師が語る失敗談は生徒にとって貴重な体験だ。 「モチベーションカーブレッスン」で講師が語る失敗談は生徒にとって貴重な体験だ。

講師からの質問にプレゼンテーションの形で生徒たちが英語で応える。 講師からの質問にプレゼンテーションの形で生徒たちが英語で応える。

※本記事は『日経メディカル/日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 SUMMER.2018年6月〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

オックスブリッジ出身の多士済々の講師陣

 中高生に「大学入試で必要だから」「就職で有利になるから」といった理由で、英語を学習させようとしても、心に火をつけることはできない。「英語が使えれば、面白い人や世界とつながれる」という実感こそが、モチベーションを高める。そんな思いのもとに組み立てられているのが「巣鴨サマースクール」だ。

 夏休みに5泊6日、1日60分×4コマの授業と、午後のアクティビティが実施される。2017年度は中2・3の希望者40名が対象だったが、好評なため、今年度は高校生10名も参加可能にした。

 最大の特色は、きわめて魅力的な英国人講師を、業者任せではなく、独自に採用していること。全員がオックスブリッジ出身だが、単に学歴で選んでいるわけではない。たとえば「アカペラグループを結成し、歌手としても活躍。イートン校聖歌隊の日本公演では皇太子殿下の随行役を務める」「中高時代に数学チャレンジ大会で金賞を受賞する一方で、フェンシングユース大会で銀メダルを獲得。現在は英国政府勤務」「外交官を経て、メイ首相の政務補佐官に就任」など、マルチな才能を持つ多士済々のメンバーなのである。当然、授業で語られる内容はハイレベルで、含蓄に富む。そんな講師陣に憧れの気持ちを抱き、「先生方と英語で高度な会話がしたい」という思いが芽生えた生徒たちは、目の色を変えて英語学習に主体的に取り組むようになるという。

「アイスブレーカー」と「モチベーションカーブレッスン」

 どのような授業が行われているのか、具体例を紹介しよう。
 初日の「アイスブレーカー」は、文字通り、生徒の緊張をほぐす時間だ。講師1人に対して6つの質問を生徒に用意させ、この時間に質問させる。一方で講師からも事前に日本文化に関する質問が寄せられており、生徒は5名ずつのグループに分かれて、調べ学習を行い、その質問に対するプレゼンテーションを行う。当然、すべて英語でやりとりする。プレゼンテーションは2回行い、1回目に講師から指摘された課題をグループで相談して、内容を改善して2回目に臨むところに特色がある。

 全講師が担当するのが「モチベーションカーブレッスン」。これまでにどんな失敗があったか。そこからどうやって這い上がったのか。生々しく語られる授業だ。多様な分野で活躍し、成功者に見える先生方であっても、どん底を味わった経験があり、大切なのは失敗を避けることではなく、何度倒れても立ち上がることだと気づく貴重な機会になっている。それが失敗を恐れないたくましい心を育む。

 同校の国際教育プログラムは、そのほかに、英国イートン校のサマースクールで、中3から高2の希望者約40名が、約3週間学ぶプログラムが設けられている。さらに、高1の3学期に約3カ月間、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアの現地校で通常の授業を受ける「ターム留学」制度も用意されている。
 こうした充実した国際教育を体験した生徒の中には、海外大学への進学を視野に入れるケースも出てきている。日本の大学に進んでも、世界の人々とつながろうという意識を持っていることが、将来の活躍の場を広げるに違いない。


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