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2018.07.03

【豊島岡女子学園中学校・高等学校】医学に必要な学力や資質を自然に身につけられる環境があった

  卒業生母校を語る  

 豊島岡女子学園中学校・高等学校 
医学に必要な学力や資質を自然に身につけられる環境があった

家事や育児のかたわら、産婦人科医としてフルタイムで働く春日晃子さん。 医師に必要な能力の基礎を培ったという豊島岡女子学園時代を振り返っていただいた。

日本大学医学部附属板橋病院
産婦人科医

春日 晃子さん

平成21年 日本大学医学部卒
平成21年 日本大学医学部附属板橋病院臨床研修医
平成23年 日本大学医学部産婦人科助手
平成29年 日本大学医学部産婦人科専修医

※本記事は『日経メディカル/日経ビジネス/日経トップリーダー 特別版 SUMMER.2018年6月〈メディカルストーリー 入試特別号〉(日経BP社)』に掲載されたものです。

授業を受けテスト勉強するだけで十分な基礎学力を身につけられた

 小学校時代は話が合う友人も少なく、周りの人となじめないこともしばしばありました。そんな小学校時代の環境から抜け出すためにも自分から望んで中学受験をしたのですが、豊島岡はそんな私にぴったり合う環境でした。中学生になって話を分かち合えるような友人たちにめぐり合うことができたからです。また、豊島岡は中学3年間の学習内容を中2までに終わらせるというスタンスなので、このペースも私には合っていました。ただ、私は好きな科目しか勉強をしておらず、中学時代の成績は下から40 番くらいでした。
 医師をめざしたのは、祖父の「しっかり勉強して、いい仕事について、しっかり税金を払いなさい」という言葉や、子供のころにかかった小児科の先生がかっこよく、医師という職業にあこがれを持ったためです。ところが、高1のときに医学部志望と書いたところ、担任の先生から「今の成績では難しい」と言われました。その言葉をバネに猛勉強したところ1年後には上から40 番くらいまで成績が伸びました。勉強の動機づけをしてくれた先生には、いまでも感謝しています。

 中学時代は塾には行かず、高校の後半になって英語と数学の塾には通いましたが、受験勉強の中心はあくまでも学校の勉強とその予復習でした。授業をきちんと受けてテスト勉強をしていくことで医学部に現役合格できる力をつけることができたのは、そのような環境とシステムが豊島岡にあったからです。もともと勉強するのが当たり前だと思っている人が集まっているので自然とそのような環境になるうえに、大きなテストの合間に小テストが常にありました。普通に学校に通っているだけで、自然と基礎学力が身につくようなシステムになっているのだと思います。
 高校時代は生物部に所属していました。当初は部員が足りないからと言われて入ったのですが、もともと生物に興味があったこともあり楽しかったです。生物部では自分で解剖などの実験計画を立てて顧問の先生にお願いし実験を行い、それをまとめて提出するという作業を行っていました。このような部活での経験は、現在の医師としての業務のベースにもなっています。

 豊島岡には「道義実践・勤勉努力・一能専念」という教育方針がありますが、6年間の学園生活を通して、本当にこうした精神が培われたと思っています。豊島岡の友達は基本的にみなまじめであり、かつ言いたいことを言い合える友人関係でした。時には友人との意見が食い違いけんかをすることもありましたが、よく話し合うことで解決していけました。医療の世界では、様々な職種の人と話し合いながら治療方針を立てていきます。自分の意見をしっかり持ち、時にはたとえ先輩医師と意見が食い違うときがあっても、自分の意見を主張し話し合っていくことが、医師としての成長につながっていきます。そういう姿勢のベースは、やはり豊島岡時代に養われたと思っています。

その人そのものを診られるがんの専門医になることを夢見て

 日本大学の医学部時代は、医学の勉強はもちろんですが、部活ではバドミントン部に所属していました。ただそのなかでも、「東日本医科学生体育大会」という医学部の各部活が行う体育大会があるのですが、その運営部長を務めたことが一番の思い出です。他大学の人と毎週会議をしながら、大きな大会を乗り切っていった2年間の経験は、何事にも代え難い経験でした。

 産婦人科医をめざしたのは、医師にしかできない手術という治療ができる診療科であること、外来から入院・手術と1人の患者さんを診断から治療まですべて自分で診られる診療科であることがあげられます。さらには女性が多い診療科であるため、ライフイベントへの対応も考慮されやすいだろうと考えたからです。実際、私にも子どもがいますが、出産の半年後には仕事に復帰しています。家族の助けを受けながらですが、育児と医師の仕事は両立できています。

 現在は、産婦人科医のなかでも婦人科を専門としています。その中でもがんの専門医である「婦人科腫瘍専門医」という、全国でもあまり資格を持っている人がいない専門医資格の取得をめざしています。最近の医学部生からは、「(患者さんが亡くなることがあるので)がんは診たくない」という声を聞くこともあり、少し残念に思っています。どんな病気の患者さんであっても、がんが見つかった瞬間からがんの専門医が主治医になります。がんという病気の治療は、患者さんと「共に歩む」とまでは言いませんが、「その人そのもの」を診ることになります。これはがんを診られる医師の大きな魅力だと考えています。


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