医学部受験は情報戦! 医者になりたいキミに「メディカペディア」。

医師の魅力

医師の仕事

2017.12.12

徹底調査!現役医師1000人に聞きました! Part1-「医師」という職業の魅力

※本記事は『日経BPムック2017/日経メディカル「医学部進学ガイド」  』(2016年10月発売)に掲載されたものです。


魅力は「やりがい」1割は他学部の経験

 医師は、なりたいと思ってすぐになれる職業ではない。現役の医師たちは、いつ頃から医師になりたいと思っていたのだろうか。最も多いのは「高校3年頃」(22・4%)だが、「高校1年頃」までには2人に1人(合計49・0%)がなりたいと思っている。<図1>
 若い世代になると、その時期はさらに早い。20代の医師に絞ると、「小学校低学年」が20・0%で最も多く、「中学生の頃」までで5割を超える(合計52・8%)。<図2>
 医師になりたいと思った理由・きっかけとしては、「一生の仕事としてやりがいがありそうに思えた」という人が31・3%で最も多い。<図3>次いで多いのは「身近な人の病気・けがに対する医師の対応に触れて」(19・2%)。同様に、「自分の病気・けがに対する医師の対応に触れて」(13・0%)など、実際に働く医師の姿を見たことがきっかけになっている人は少なくない。

 その一方で、「学校の成績が良く、医学部にチャレンジしようと思った」(17・5%)、「安定的に収入が得られる仕事だと思った」(14・3%)という人も少なからずいる。
 ちなみに、1割近く(9・3%)は、医学部に入学する前に、医学部以外の学部を経験している。<図4>自由記述を見ると、多くが医学部受験に失敗し、他学部に進学したものの、医師になりたいという夢を捨てきれず、再チャレンジした人であることがわかる。見方を変えれば、医師という仕事が再チャレンジに値するともいえよう。一方で、「文学部の卒論で死生観をテーマにした文献を読んでいるうちに医学に魅了された」「工学部卒業後、上級職で公務員となったが、仕事に満足できなかった」など、他学部を卒業後、あるいは一旦就職した後に、あらためて勉強し、医学部に入り直した人もいる。

 

診療科ごとに苦労は多いが自分の選択に悔いはない

 では、実際に医師として働いてみてどうだろう。「やりがい」を感じているのか。「実際に働いてみて、医師の魅力はどこにあると考えるか」と尋ねたところ、「困っている人を助けているという実感がある」(48・7%)、「確実に社会に役に立っている」(43・9%)、「必要とされていると感じる」(41・3%)などが上位を占める<図5>。多くの医師が社会貢献を実感していることがわかる。
 一方、“隣の芝生は青い”ではないが、実際に職に就いてみると、専門外の診療科が魅力的に見えたり、逆に「選ばなくてよかった」と思ったりするのではないか。そう考え、「『この診療科はやりたくない』と思う診療科はあるか」と尋ねた<図6>
 最上位に挙がったのは「産科・婦人科」の24・0%。これに「心臓血管外科」(21・9%)、「精神科」(19・5%)、「脳神経外科」(18・5%)などが続く。産科・婦人科については「訴訟が多い」、心臓血管外科については「ワークライフバランスの確立が困難」、精神科については「(治療の)ゴールが見えない」などの理由が挙がっている。

 しかし、これらの診療科に魅力がないということでもない。「過去に戻って選び直せるとしたら何科を選ぶか」と聞いたところ、例えば、現在、精神科を専門とする医師58人のうち43人が、心臓血管外科を専門とする医師7人のうち6人が、やはり精神科、心臓血管外科を選ぶと回答している。この傾向はほとんどの診療科に共通しており、他の診療科の医師から見ればストレスが多くとも、本人にしてみれば、外からは見えないやりがいがあるものと思われる。
 実際、「何歳くらいまで医師を続けたいか」という質問に対して、一般サラリーマンと同程度の「60歳まで」(10・2%)、あるいは「61~65歳」(17・8%)という人は合計28・0%と少ない<図7>。4割以上(合計40・7%)が「71歳以上」と回答しており、「81歳以上」という人も10・6%いる。女性に絞って見ても、2人に1人(合計51・1%)が「66歳以上」と回答。14・6%は76歳を過ぎても働きたいと考えている。

関連記事

toTOP