先輩たちの医学部合格プラン
2016.02.06
『広尾学園高→旭川医科大』基本を大切にしひたすら声に出して覚えるように
旭川医科大学(医)
二本木 杏衣さん
▎他の合格大学
杏林大学(医)
▎出身中高
広尾学園高等学校、瀬谷中学校
▎出身塾・予備校
広尾学園高等学校
医学部受験について
1. 医学部進学を考え始めたのはいつ頃ですか?また、理由・きっかけがあれば教えてください。
医学部進学を考え始めたのは高校1年生の時で、クラスの友人が突然くも膜下出血で倒れてしまったことがきっかけでした。それまで私はただ漠然と、将来は看護師になりたいと思ってましたが、友人のお見舞いに初めて行き友人の姿を目にした瞬間に、「自分がなりたいのは医師のほうだ」ということにはっと気づきました。最初は言葉では表現できなかった、心にまっすぐにきたその感情が、私が医師を目指そうと決意したきっかけでした。
2. 現在の在籍大学を志望校に選んだ理由は何ですか?また、どのようにして決めましたか?
個人的に、冬寒い地域に住みたいと思っていたこと・それから、旭川医科大学内にドクターヘリがあり、私は将来、救命救急をやりたいと考えているので、このような環境で高い意識をもって6年間勉強に励みたいと思ったからです。
3. 本格的に受験勉強を始めたのはいつ頃からですか?
高校3年になる春休み頃から。
4. 医学部の入試情報はどのような方法で入手しましたか?
- 高校の進路指導室や担任の先生、資料やデータ
- ◯
- 予備校の先生、資料やデータ
- ◎
- オープンキャンパスや進学相談会
- △
- インターネットのウェブサイト
- ◎
- 受験雑誌や書籍
- ◯
- 友達や先輩
- △
よく利用した:◎ 時々利用した:◯ 数回利用した:△ 全く利用していない:✕
5. 苦手科目の克服や、得意科目の伸長にあたって、具体的にどのような対策をしましたか?
大の苦手だった数学は、基本を大切にしようと思い、毎朝微積や極限などの計算を日課とし、これを受験当日まで続けました。また、予備校のテキストを繰り返し復習し、問題に対してどのようにアプローチしていくかを考えるようにしていました。化学や生物は、押さえるべき暗記事項は聞かれたらすらすら言えるようにひたすら口に出して覚えるようにし、できない問題に関してはノートにしてまとめていました。英語は得意科目でしたが、読解の基礎となる英単語や文法は何度も参考書で覚えなおしていました。長文問題は2日に1題、入試直前期には毎日解くようにし、医学部だからと言って医学の内容ばかりが出るわけではないので、医学以外にも様々なジャンルの文章題を演習しました。センターでつかう国語では、秋以降古典を中心に過去問で演習を積んでいき、声に出して読むことで速読力を強化しました。
6. 1日当たりの勉強時間は平均して何時間でしたか?(高校や予備校・塾での授業は除く)
4時間
7. 受験勉強で一番苦労したことは何ですか?また、それをどのようにして乗り越えましたか?
モチベーションを維持し続けることです。受験勉強中は、どんなに一生懸命努力しても先の見えない不安から、勉強が思うように手につかなかったり落ち込んだ時期も多くありましたが、医師を目指すきっかけとなった、あのはっとした言葉にならない感情に嘘はつけないと思い、やる気を持ち直していました。また、部屋の壁にドクターヘリの写真を張り、自分の目標を見失わないようにしていました。どうしても何も手につかないときは、洋服を買いに行ったりして気分転換もしていました。
8. オススメの参考書があれば教えてください。
- 国語
- 漢文 早覚え即答法 / 大学受験Vブックス
- 数学
- 大学への数学/1対1応の演習 / 東京出版
- 生物
- 合格39講(生物Ⅰ/生物Ⅱ) / 大学受験Vブックス
- 化学
- 化学Ⅰ・Ⅱの新演習 / 三省堂
- 外国語
- 頻出英文法・語法1000 / 桐原書店
- 小論文
- 医系小論文 最頻出論点20 / 教学社
9. これから医学部をめざす後輩へ、メッセージをお願いいたします。
受験勉強をするにあたって、まず、絶対に朝起きる時間と寝る時間を決め、規則正しい生活を送るように心がけてください。それから、勉強の始まりは昨日の復習から始めると知識の定着がよいです。また、医学部受験では苦手科目があると命取りになります。特に、英語と数学が苦手な人は克服していきましょう。私も数学が全くできませんでしたが、諦めずに努力しました。各科目とのバランスを考えながら勉強を進めていってほしいと思います。
医学部を目指すということは、医師あるいは研究者になることです。勉強を進めていく中で、スランプに陥ったり不安や迷いが出てくることもあると思いますが、それに打ち勝つ武器は、”絶対に医師になりたい”という強い気持ちだと思います。医学部受験は自分のこれからの人生が変わる分岐点だと思います。受験での必死な努力と、それを乗り越えて医学部で出会う友人は今後の財産になると思うので、初心を忘れずに頑張ってください。